2005-07-01から1ヶ月間の記事一覧

JR西日本と「末法」・「カリ・ユガ」:狂気錯乱の日本

『ハムレット』の有名な「この世の関節が外れている」とは、正に現代日本のためにある。そう、『ハムレット』は、絶対主義という全体主義である当時の社会を映し出しているのだ。王権の奴隷となった臣下たちをリアリズムで描いている。悪王のクローディアス…

倫理とはどこから生まれるのか:即自かつ対自的差異保存力

連続的同一性の自我には、道徳はあっても、倫理はない。では、どこから倫理が生まれるかというと、差異がもつ他者指向によるだろう。差異は、差異保存力をもつ。この保存力は、即自的差異の保存と同時に他者(対自的差異)の保存を指向するだろう。前に、即…

政治家の精神の二重構造:装われた偽善の意識と無意識のエゴイズム

人間を観察すると、意識と無意識の二層に気付く。これは、フロイトの精神分析の見方を言っているのでなくて、一般的に言っているのである。意識における意図と無意識の本心のズレがよくわかるのである。ここで、靖国参拝し、アメリカに追従する政治家の心に…

ニッポン亡国宣言:共同体的人間の精神の二重構造

ある種の(多くのだと思うが)日本人の精神の二重構造について、考えたい。無意識は、エゴイズムである。意識は共同体の建前である。つまり、ある意味で人格が分裂しているのである。二重人格である。(そう、日本人は二重人格的である。)つまり、状況に応…

価値観の転換を!!!:自我権力主義から差異対創(差知)主義へ

今日の日本の政治は、一種小泉ファシズムである。日本の絶滅の危機である。郵政民営化等の問題点はすでに多くの者が指摘しているので、ここでは言わないし、私の役割でもないだろう。私は根本的な問題点を指摘したい。このような政治を生んだのは、多くの日…

個と特異性14:メディア界の構造的多様体

メディア界において、不連続的差異は連続的に連結する。すなわち、連続的差異による多様体の基礎がここにあるのである。ベルクソン(/ハイデガー)/ドゥルーズの「差異」理論は、ここにおいて成立するのである。おそらく、プラトンのコーラもここを指して…

量的資本主義から差異的資本主義へ:差異連環知資本経済

資本主義は、利潤ないし利益を追求する経済と考えられているかもしれないが、短絡的に利益の数字の増加を追求するならば、尼崎脱線事故のように、鉄道業の基礎である安全管理がおろそかにされるようなこととなる。ホリエモンがライブドアの企業営為をお金も…

個と特異性13:差異の連結・連続的多様態としてのメディア界

先に、馬の連結差異は、イデア界の差異の部分集合であるようなことを述べたが、それは誤りのように思う。今、余裕がないので、詳述できないが、思うに、イデア界全体が全ての現象に発現していると思う。そして、イデア界の差異の共立から、メディア界の差異…

個と特異性10:イデア界的強度、ディオニュソス的衝動/狂気、反動

そう、不連続的強度、イデア界的強度とは、結局フロイトが死の欲動と呼んだものの正体だろう。これは、連続体を破壊する衝動である。そう、私がシェイクスピアにある暗い根源力と言ったもの、ディオニュソス的なものも、これであろう。そう、狂気の一種であ…

個と特異性12:人間や現象の一般形式、エネルゲイアとは何か:様態

結局、人間は、イデア界全体になった。ミクロコスモス=マクロコスモス、超人・神人である。D.H.ロレンスが「われわれはコスモスと一体である」と晩年言ったが、それは、極言的に正しい。占星学や占いがそれなりに当たるのは当然である。なぜなら、宇宙…

個と特異性11:不連続的差異論と特異性

「個と特異性9」で、個・特異性はイデア界全体を指向すると述べたが、その前の論述の内容とずれていたので、ここで整理する。 私が最初に絶対的普遍であると述べた不連続的差異である特異性であるが、それはイデア界の個々の差異のことである。図式化すれば…

個と特異性9:差異と境界の意味:連続的強度と不連続的強度

個と特異性9:差異と境界の意味差異と境界は、不可分のものであることを確認して、検討を続けよう。(特異性の問題に執着するが、納得できる結論に達するまで反復するつもりである。) また、直感から始めたい。我という個・特異性の感覚・意識であるが、そ…

個と特異性8:差異と自我:超不連続的差異論

個と特異性8:差異と自我私は考える(コギト)。このとき、私は個であり、特異性である。しかし、それは我として一つである。これは同一性であるか。個としての我は同一性である。しかし、これは連続的同一性ではなく。不連続的差異としての個の同一性であ…

個と特異性7:差異=普遍性と境界=特異性

結局、根本的問題は、差異に主導性があるのか、それとも差異の境界にそれがあるのかということである。あるいは、両者にあるのかである。不連続的差異論を創造するに当たって、主眼は当然、差異にあった。しかし、最近の試論では、差異は普遍性にはなるが、…

個と特異性6:ソフィア・ロゴス・グノーシス界

まず、連続的同一性である自我について整理しよう。それは、メディア界的差異の連結に対して、差異を隠蔽する方向ではたらく。つまり、差異に対して反動的になるということである。つまり、否定的敵対的ということである。 次に、差異を肯定した個・特異性で…

個と特異性5:人間原型+人間差異光情報

「わたし」とは、擬制の連続性であろう。個と言ったが、それは不連続的差異の連結である。また、特異性と言ったが、それも同様である。つまり、多数の不連続的差異の連結・共立として「わたし」の個・特異性があるのである。そして、境界がそのような契機で…

個と特異性4:原個・原特異性と個の「光情報」

個と特異性4:個や特異性とは、人間において、不連続的差異・境界と連続/同一性・自我との関係において、前者の「知」を批判・積極・能動的にもつことに存すると言えよう。通常、前者は無意識であり、反動的であり、戦争的である(ホッブズ)。おそらく、…

特異性と普遍性:絶対統一理論としての不連続的差異論:多神教=一神

特異性と普遍性:試論2人間の特異性について考察したい。まず、イデア界に複数ないし多数の不連続的差異が存し、それらば90度回転して、メディア界を形成したとしよう。そして、メディア界の連続性(正確には、疑似連続性)によって、あるまとまりが擬制…

多数の差異と境界共立自己:差異的特異性と境界普遍倫理性

差異の多数性とは、たとえば、身体が多数の差異とすれば、感覚とは多数の差異の感覚であり、それを感受する意識は当選多数の差異の感覚を知覚する。しかし、連続的同一性の言語自我は、差異を捨象して、感覚を同一性化する。とまれ、多数の差異の感覚や多数…

特異性と普遍性:検討問題1

差異の連結として、個の原型があるとしよう。それはメディア界的原型である。そこから、時空間が生まれ、自然現象が生じる。思うに、個とは、この原型の特異性のことである。人間以外の生物ならば、個の特異性を感じないだろう。つまり、個体即普遍である。…

連続的知性と差異的知性

連続知性と差異知性(心身知性)について近代自我合理主義とは前者であり、言語的同一性をもつ。後者は、個に即した知性であり、ほぼスピノザの心身並行論に通じるだろう。権力とは、前者的であり、他者を認めないのである。専断・横暴である。日本の政治家…

コギト的特異性と普遍性

コギト的特異性と普遍性について考えたい。これまでの検討から、差異的個とは、多数の差異の連結であると考えた。では、個という意識はなんであろうか。自我ではなく、個としての「私」=コギトの意識である。これは、多数・多元的「私」になるだろう。おそ…

シェイクスピアの『リア王』を読んで:暗い根源的力

『リア王』について劇の登場人物、構成や周辺の事柄については、後で触れるが、先に、読後の印象、感想、コメントを述べたい。はっきり言って、現実感の乏しい劇である。言葉が、うわすべりというか、軽薄な感じがする。そう、夢をみているような感じである…

いわゆる一体感とは何か:不連続的差異論の視点から見る

これは、不連続的差異論のメディア界の問題である。差異は他者への倫理感をもつが、しかし、あくまで差異保存、自己保存をベースにする。(ホリエモンの経済観は、まさにこれである。)では、一体感とは何か。それは、連続的同一性の意識であろう。自我の意…

エンジニアの悩みへのホリエモンの回答:ホリエモン流経営知と不連続

ライブドアは、不連続的差異論のような、差異と差異とが連結した企業のように思えます。これまで、連続的同一性化していた、固定観念の企業に、創造的である新しい差異と差異の連結を取り入れて、新生・活性化させるように思えます。あとで、もう少し、細か…

ホリエモンと不連続的差異的資本主義(ポストモダン的経営)

いわゆる、ポストモダン、ポスト構造主義が、流行として、知識人他にもてはやされた時期、またその後、見捨てられた時期は、バブル時代とポストバブル時代にそれぞれ重なりそうです。結局、ポストモダンの問題が、真の理論/現実的問題として考えられたので…

間接民主主義と不連続的差異論:連続的代表性と不連続的主権性(試論

国民と国会議員・政府との関係について簡単に考えてみたい。間接民主主義では、国政選挙によって、国会議員が選出され、日本では、国会から、内閣総理大臣が選ばれる。この制度では、国会議員は国民の代表とされる。ここで、この制度は、国民を同一性と考え…

折口信夫の神道宗教化論と不連続的差異論:産霊(むすび)の神と差異

折口信夫は、「大東亜戦争」における日本の敗北を神々の敗北と考えて、戦後、神道の宗教化を提唱した。神道を宗教化するということは、常識的にみると、神道は宗教なのだから、奇妙な考えと思われるだろう。しかし、折口は、日本人は神道を明確に宗教として…

個的保存と倫理:差異的個と共感/倫理性の相補性

個であることと共感/倫理性:あるいは、個であることと共感/倫理性とのバランスについて 共感/倫理性によって、困っている人を助けようとするとしよう。しかし、持続的に支援を行っても、その人はほとんどよくならないし、また、自分自身がその支援によっ…

連続的同一性資本と不連続的差異資本:資本の創造的未来へ向けて

今は余裕がないので、論点だけを簡単に述べたい。 連続的同一性資本と不連続的差異資本のどちらが、効率的であり、創造的であり、あるいは平和的等であるかという論点・問題である。抽象的なので、簡単に説明すると、たとえば、株の持ち合いのような連続化し…