JR西日本と「末法」・「カリ・ユガ」:狂気錯乱の日本

ハムレット』の有名な「この世の関節が外れている」とは、正に現代日本のためにある。そう、『ハムレット』は、絶対主義という全体主義である当時の社会を映し出しているのだ。王権の奴隷となった臣下たちをリアリズムで描いている。悪王のクローディアスがブッシュで、唯々諾々と盲信する忠臣ポローニアスが小泉だろう。そして、そのときの戦争がイラク戦争である。そして、哀れなオフィーリアとは、日本国民である。狂乱のハムレットは、民衆の英雄であるが、道化でもある。ハムレットとは、シェイクスピアの正気である。ディオニュソス的叡知である。全体主義の王国で、盲信する集団にあって、シェイクスピアの眼は醒めているのである。単独者シェイクスピアである。
 現代日本は、デンマークの宮廷エルシノアである。人間は王権のメカニズムの歯車となっている。ただ、民衆や民衆の英雄がまっとうなのである。そう、思うに、絶対主義・全体主義は、ホッブズ的人間を生むだろう。権力メカニズムの奴隷であるから。とまれ、シェイクスピアは、近代の恐怖の悪・権力の真相を抉り出しているのだ。ロレンスは、『黙示録論』で、キリスト教の権力欲を暴いたし、オーウェルは『1984年』で、全体主義の恐怖の真相を執拗に表現した。先駆はシェイクスピアである。
 この近代の悪のメカニズムを断ち切ること、これが、一切合切の要であろう。不連続的差異論から言えば、近代の悪とは、イデア界の反動である。イデア界に目を閉ざしているために、イデア界の反動性が人間を支配して、権力的にするのである。
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■民衆に、大いなる力を

民衆が真正なイデア界を知ったとき、それは、民衆が真の力を得るときだろう。大いなる根源の力をもって、権力・暴力の世界をのりこえるだろう。小さきものにこそ、大いなる力がはたらくのである。このイデア界の大いなる力が横断的に連結して、真正の社会を生み出すだろう。
ソフィオ (2005-05-05 10:54:36)
http://renshi.ameblo.jp/entry-5db42a94e9dc09fc9122245c7ca7cfea.html