2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

近代合理主義的自我とは:差異共立生成経済へ

[叡智学] 近代合理主義的自我とは:差異共立生成経済へ近代合理主義的自我についてどこか欺瞞を感じる。偽りがある。自己感情に誠実に向いていない。そう、自己感情を偽っているところがある。というか、利己主義的な感情・欲望から、他者を見ているのである…

マルクスだったらこう考える:不連続的減価経済

[叡智学] 『マルクスだったらこう考える』的場昭弘著 光文社新書 2/3弱読んだ。一部、マルクスのもつ進歩主義の誤謬(つまり、帝国的グローバリゼーションのためには、犠牲はしかたないというような考え)があると思うが、全体としては、斬新な内容である…

人類ルネッサンス:コスモグローカル・コミュニティズム

D.H.ロレンスの畢生の予言的傑作『黙示録論』の最後の言葉から。 「吾々の欲することは、虚偽の非有機的な結合を、殊に金銭と相つらなる結合を打毀し、コスモス、日輪、大地との結合、人類、国民、家族との生きた有機的な結合をふたたびこの世に打樹てる…

読書文献

1)イスラーム関係 『イスラーム再構築の思想:新たな社会へのまなざし』アリー・シャリーアティー著 大村書店 『イスラーム経済論』バーキルッ・サドル著 未知谷 『無利子銀行』同上 『イスラーム哲学』同上 『イスラームの構造:タウヒード・シャリーア・…

不連続的差異論と技術

中沢新一氏のピュシス/モノ的技術の説明は今一つわからないので、おいておくこととして、自然の認識の問題を提起したい。自然を不連続的差異論から見るならば、不連続的差異の共立体として自然があるが、連続的科学から見ると、連続的差異の結合体であろう…

不連続的差異論と全人類平和共命グローカル・コミュニティズム

[叡智学] 不連続的差異論と全人類平和共命グローカルコミュニティズム不連続的差異論とは、少なくとも数千年間人類の叡知が探求してきた全人類的な理論の集大成であり、全人類的な、自然・宇宙的な平和共存のための理論である。自然、社会、人文科学等の超統…

西洋戦争文明の超克に向けて:新多神教平和コミュニティズム、フッシ

[叡智学] 西洋戦争文明の超克に向けて:新多神教平和コミュニティズムこの問題であるが、これは、「人類史」的に見る必要があると思う。今は余裕がないので、簡略して述べるが、人類が好戦的になったのは、やはり母権制から父権制に変化した時からだと、概ね…

不連続的差異論とニューソーシャリズム2

不連続的差異論とニューソーシャリズム:試論2 社会主義の哲学的基礎について、もう少し検討しておこう。先に、社会主義とは、主体と客体との精細かつ複雑な関係の理論であることを述べたが、これを説明する必要があるだろう。社会主義とは、生産手段を社会…

不連続的差異論とニューソーシャリズム1

[叡智学][経済] 不連続的差異論とニューソーシャリズム:試論1 科学的社会主義が失敗したのは、社会主義は根本において、主体と客体の精細な、また複雑な連関性、相補性、総体性に関わるもので、単に知性中心の科学的なものではないからである。あえて言え…

不連続的差異論と初期マルクス

マルクスに関しては、再読しないといけないが、ここで、漠然とではあるが、予見を述べたい。ドイツ観念論という理論構築があり、また、フォイエルバッハによる人間学的唯物論が観念論に風穴を開けたと言えよう。フォイエルバッハの理論が初期マルクスに関係…

アソシアシオン:不連続的差異理性社会/共産主義

[叡智学] アソシアシオン:不連続的差異理性社会/共産主義「あらゆる解放は、人間の世界を諸関係を、人間そのものへと復帰させることである。 政治的解放は人間を、一方では市民社会の成員、利己的な独立した個人へ、他方では公民、精神的人格へと還元する…

多神教的キリスト教、普遍社会主義?、カール・マルクスは蘇るか?!

[宗教] イエス・キリストとは:キリスト教の多神教化神話学から言えば、イエス・キリストは、死んで蘇る神であり、エジプト神話で言えばオシリスであり、アナトリア(今のトルコ)神話で言えばアッティスであり、ギリシア神話で言えば、アドニスであり、日本…

不連続的差異理性教育と知性・技術教育

[教育][叡智学][経済] 不連続差理性教育と知性・技術教育前の考察から、教育は少なくとも二種類必要である。今日、欠けているのは、理性教育である。しかし、これは、表面・皮相的にとれば、反動的になりたいへん危険である。今日の新保守主義になりかねない…

差異潜在・内在受容と差異共与経済

[経済] 差異潜在(内在)需要と差異共与経済課題・テーマ 1. 差異潜在需要ないし強度需要と有効需要 2. 物質主義経済と物心平行主義経済 まず、1.について検討しよう。私の考えている潜在(内在)需要あるいは強度需要とは、根本的には不連続的差異論…

近代的自我と民主主義:欲望と倫理

[政治][社会][経済] 感性主義と理性主義:近代的自我と民主主義 現代において、個人の諸欲望を中心に社会は動いているだろう。これは、ほぼ自我的欲望である。しかし、個人においては、その他、社会的、倫理的「欲動」ないし強度があるだろう。そして、民主…

超自我について:柄谷行人批判

[叡智学] 超自我について:柄谷行人批判超自我について 柄谷行人は、日本国憲法第九条を、日本人の超自我によって受け入れられているものと考えているようだ。そして、超自我とは、フロイトの説く通り、良心や道徳として捉えられている。私が問題にしたいの…

未来の生活の保障:差異共創存歓喜経済

[経済] 未来の生活の保障:差異共創存歓喜経済 将来が不安だから、お金を使わずに貯蓄する。購買力が衰えて、デフレとなる。緊縮である。そして、政府は大銀行中心に支援し、一般勤労者は、リストラされる。もし、先行きが安心できれば、お金を使うだろう。…

いかに奈落から脱出するか:日本/日本人の盲点:経世済民

日本が、アメリカ帝国主義/日本大資本層によって支配されているのは、常識のある人はわかっている。いちいち、名指す必要はないだろう。ここでは、日本人の盲点を追究したい。それがあるために、奈落に落ちていると思うのである。以下、思いつくままに私見…

日本文化と砂漠:多神教と一神教、アラビアのロレンスの悲劇

[文化][宗教][映画] 日本文化と砂漠:多神教と一神教今日、映画『アラビアのロレンス』の前半にあたる部分を見たが、砂漠の一種優美さ、美しさに深い感銘を受けた。何にもない砂漠が地平線に広がる。そこから、太陽が昇る。何もない砂漠をラクダにのったアラ…

現代社会における実践智と共婚

[叡智学] 不連続的差異論と現代社会における実践智:共婚http://www.glocom.ac.jp/project/chijo/2004_11/2004_11_24.html不連続的差異論は、超学際的な綜合理論であり、また、現実に活かすべき実践的理論である。思うに、差異共創共生論でもあるが、差異共…

イデアの回転と超越性、その他

[叡智学] イデアの回転と超越性:存在論性と超越性 問題は、不連続的差異=イデアが90度=1/4回転して、連続化することの意味と超越性との関係についてである。先に、それらがイデア論的に結合することを述べたが、もう少し精緻に見よう。思うに、純粋…

不連続的差異論とデリダ哲学:論理的/郵便的、etc

[叡智学] 不連続的差異論とデリダ哲学:論理的/郵便的『存在論的 郵便的ージャック・デリダについて』(東浩紀著 新潮社 1998年)は、不連続的差異論に対する意義深い内容をもっているようだ。以前、一通り読んで、強く感銘を受けて、郵便的という語をよく…

理性、知性、欲望、想像力、身体性、その他

[叡智学] 理性、知性、欲望、想像力、身体性、その他 理性は、近現代において攻撃されてきた。しかし、これを否定すると、知性、欲望、身体性等が残るだけとなるだろう。では、理性とは何か。定義は一つではないだろう。私の考える理性とは、共感性を内在さ…

父権文化の意味:資本主義の積極的意義、その他

[叡智学] 父権文化の意味:資本主義の積極的意義これまで、超越性、父権制、キリスト教、資本主義を執拗に批判し続けてきた。しかし、単に否定的なものならば、存在の意味がない。しかし、これらの成立には秘密があるのだろう。簡単に問うてみよう。なぜ、母…

性交とイデア:D.H.ロレンスのセクシュアリティ

[性] 性交とイデア:D.H.ロレンスのセクシュアリティ論サド、マゾッホ、バタイユのセクシュアリティと、D.H.ロレンスのそれとは異なる。マルグリット・デュラスと少し似ているかもしれない。つまり、ロレンスのエロスとは、女性的なのである。これま…

特異性と共創共生主義:脱/ポスト資本主義

[叡智学] 特異性と共創存主義(共創共生主義):脱/ポスト資本主義 共創という言葉は、私の造語ではなくて、既存のものとなっている。http://www.google.co.jp/search?hl=ja&ie=Shift_JIS&q=%8B%A4%91n&lr= http://blog.melma.com/00073579/?word=%B6%A6%C1…

アラビアのロレンス、奈良女児誘拐殺害、人間の暴力の源泉、民主主義

[歴史][社会] 『アラビアのロレンス』(R.グレーヴズ著)要約『アラビアのロレンス』 ロバート・グレーヴズ著 平凡社ライブラリートルコの支配・・・最後のスルタン、アブドゥル・ハミッドpp.10~12アラブ側 シェリフ(預言者ムハンマドの子孫)・フセイン…

存在、機械、イデア:生の忘却に対抗して 

[歴史][叡智学] 存在、機械、イデア:生の忘却に対抗して フェリックス・ガタリは、構造主義に対抗して、独特の「機械」という概念を設けた。そして、ジル・ドゥルーズは差異という概念で、構造に対抗しようとした。しかし、歴史、存在を考えると、前者がよ…

聖書が悪魔崇拝者によって書かれたという根拠、その他

[宗教][総合] 聖書が悪魔崇拝者によって書かれたという根拠、その他「阿修羅」の投稿から http://www.asyura.com/2003/dispute8/msg/860.html http://www.asyura.com/sora/bd16/msg/587.html「あっしらさん」の投稿リスト http://www.asyura.com/2003/disput…

「差異共創存主義へ向けて」、「イエス・キリストとは何か:不連続的

[経済] 差異共存主義経済と資本主義経済:差異共創存主義経済へ向けて キリスト教文化は資本主義経済を形成してきた。そして、今や大反動である。結局、資本主義は、いわば爛熟して(いわゆるアメリカ中心的グローバリズムで)、新しい経済システムを要求し…