アソシアシオン:不連続的差異理性社会/共産主義

[叡智学] アソシアシオン:不連続的差異理性社会/共産主義

「あらゆる解放は、人間の世界を諸関係を、人間そのものへと復帰させることである。
 政治的解放は人間を、一方では市民社会の成員、利己的な独立した個人へ、他方では公民、精神的人格へと還元することである。
 現実の個体的な人間が、抽象的な公民を自分の中に取り戻し、個体的な人間でありながら、その経験的生活、その個人的労働、その個人的諸関係のなかで、類的存在となったとき、つまり人間が彼の「固有の力」(forces propres)を社会的な力として認識し組織し、したがって社会的な力をもはや政治的な力というかたちで自分から分離しないとき、そのときはじめて、人間的解放は完遂されたことになるのである」
 (K・マルクスユダヤ人問題によせて』城塚登訳、岩波文庫、53頁)

http://home.att.ne.jp/sun/mush/enlight/sasaki16.htmlから

「固有の力」とは、不連続的差異理性のこととなろう。具体的な個人が、勤労者、生産者、消費者がいるが、その具体的個人において、不連続的差異理性が発動・発現すると言える。これが、「社会主義」・「共産主義」である。特異な個体・個物において、不連続的差異理性が潜在しているのであり(潜勢力、デュナミス)、それが発動・発現する(実現態、エネルゲイア)のが、不連続的差異理性社会主義共産主義である。諸々の個人における不連続的差異理性のエネルゲイアが、未来社会主義・共産主義である。これが、反動暴力である資本主義を超克する運動・活動・表現である。不連続的差異理性のエネルゲイア・強度が、資本主義を変質させて、差異理性普遍共存経済を導くのである。