エーテル体と宇宙:光と氣:渦巻き宇宙、螺旋とVector Mode

エーテル体と宇宙:光と氣:渦巻き宇宙、螺旋とVector Mode


テーマ:シュタイナー精神学


シュタイナーの精神学は実に興味深いことを述べる。例えば、宇宙とはエーテル体によって形成されると言うのだ。思えば、エーテル体は彼の霊学においては、生命の原理である。すると、宇宙と生命が結びつく。最近、生命体宇宙説があり、シュタイナーの論は先取りしていたことになる。
 PS理論から見ると、今の作業仮説では、エーテル体は凸i(i)、光の原理と結びつく。
 思うに、media pointにおいて光の渦巻き、螺旋が形成されるのではないだろうか。それが、渦巻き星雲を形成したり、地上では蔓植物を形成したりするのではないだろうか。
 そう、光のVector Modeである。
 思うに、光はほとんど氣(エーテル体)と言っていいのではないだろうか。ならば、光=氣=宇宙/生命形成原理(Vector Mode)ということになろう。
 そして、物質原理は当然、media pointの精神的フィルター作用であると言える。差異共振から同一性へと変換されるのである。
 しかしながら、物質は光=氣(エーテル体)のVector Modeの外皮、外殻のように創出されよう。
 言い換えると、物質体が光=氣のVector Modeを覆うように、包装するように形成されて、感覚では光=氣を知覚できなくなると考えられる。
 とまれ、これで物質現象は説明できる。
 では、闇である凹iはどう作動しているのだろうか。これは、シュタイナー霊学ではアストラル体である。それは、情感、身体的欲望等を意味するのである。簡単に言えば、感情体、感性体である。
 シュタイナーが説くように植物ではこれは作用していないだろう。動物や人間に関係するのである。
 では、宇宙形成においてはどうなのだろうか。シュタイナーは星に霊を見ているので、闇凹iが関係していると思う。また、天使等の存在を言うので、宇宙形成には、第三象限が作用しているように思われる。
 思うに、この闇凹i成分がdark matterやdark energyに関係するのではないだろうか。
 問題は闇凹iと物質界がどう関係するのかである。何度も言うように、D. H. ロレンスはdark sun、dark Godや暗い宇宙の薔薇を述べるのであるが、それを考えると、闇凹iはやはり、Vector Modeを形成するのではないだろうか。闇のVector Modeである。
 そう、闇の宇宙である。これが光の宇宙と関係しているのだろう。ここでもシュタイナーの霊学を活用すると、闇が光へと浸透するとき、青色が形成されるという。青空の青である。
 それに対して、光が闇へと浸透すると、赤色が形成されるという。夕日の赤である。
 それを考えると、光と闇の相互干渉があるのである。だから、光の宇宙は闇の宇宙の影響を受けていると言えよう。それがdark matter、dark energyと関係するように思えるのだ。
 また、分数公理を使うと、闇が分母で、光が分子であり、前者が土台で後者を支えるのではないだろうか。
 極論すると、闇が光を産み出しているのではないだろうか。太陽は暗い太陽がベースであり、それは不可視である。
 ロレンスは太陽はわれわれに背中を見せていると言うが、思うに、暗い太陽は闇凹iに位置するのではないだろうか。
 また、闇凹iは第三象限と深く結びついている。故に、高次元的である。超越的である。ロレンスのdark Godは正に、それを示唆しよう。
 また、自然科学であるが、それは、光の科学であり、闇の科学をほとんど無視していると言えよう。だから、ダーク・マターやダーク・エネルギーの問題が出てくると言えよう。
 とまれ、以上は思考実験である。


人間認識図


追記:マニ教の光の種子は、闇凹iに潜んでいるだろう。dark sunに潜むと考えられる。

 
追記2:生死の事象、死生の力学はどう説明できるだろうか。これは光のVector Modeのエネルギー生成消滅で説明がつくだろう。それは、ある決められたエネルギー量をもち、それが消尽すると、死となるのである。

 
追記3:シュタイナーは心臓と太陽を結びつけている。思うに、media pointが心臓=太陽となるのかもしれない。これはこれで新たに考察が必要である。


追記4:四大ないし五大を考えると、凸iが風、凹iが水、凹が火、凸が地を形成するのではないだろうか。また、空は当然、media pointとなる。
 思うに、この四大原理(地水火風原理)は、宇宙生命身体原理ではないだろうか。これは単に物質原理ではなく、精神原理、魂原理と本来見るべきではないだろうか。つまり、地霊、水霊、火霊、風霊となる。
 これは、人間の性質の原理ではないだろうか。これに自己原則が入ると、多様な性格が生まれるだろう。

 
追記5:ミクロコスモス(小宇宙)とマクロコスモス(大宇宙)の照応であるが、これは、光のエーテル体のVector Modeのフラクタルで説明できよう。
 つまり、人間というミクロなフラクタルは大宇宙というマクロなフラクタルと共振しているということになろう。この共振が照応ということになる。そう、共振波動があるだろう。それは、光=エーテル体の波動となるだろう。電磁波はその物質的反映であろう。