風光美

篠竹が刈り上げたようにさっぱりとした帯になっている
手前は潟であり、風でさざ波を打っている
通奏低音のような潮騒から、車の音が聞こえる
風は晩夏で心地よい
時折、魚が潟の水面から飛び跳ねる
背後には松の木の植樹帯

松、松、雄松
茶髪のように枯れた松
海岸の松林は伐採された

海岸は潮のにおい
放射能に汚染された海
海に注ぐ川で釣りをする人

海幸、山幸
海水と淡水

塩と潮

濃い緑の糸杉のような樹木
闇を直観する
ダーク・マターが
物質の背後にある
光の世界の中の闇

そう、日本の美は京都や奈良にあると思っていたが
地味な田舎の風光にあるのである
「何もない」風光は地上楽園
ニライカナイはここにある

人間獣の世界

風光美の世界から
電車、駅
白いシーツのようなシャツを着た
男性たち
これこそ、同一性である

日本の男達は気骨がない
自我、自我、自我

i/-i

闇の光がすべてである

ふさふさとした大きなコリー犬を
連れる婦人
いざ帰りなん

闇の光が美しい
そう、都会には物質の光しかない
だから、腐敗する
金も物質の光である

闇の光から作り直さないといけない

PS理論によって
すべてはクリアになる

これから世界は生まれ変わる

英語という言語はぶっきらぼうだが
実は奥の深い言語だ
多重の意味世界が広がる
それは直観的言語である
概念の元の直観だ

今や新古代だ
見えない世界が到来した

光は闇であり
闇は光である

雪のような白の塊が河岸の竹やぶについている
シラサギがとまっている
シラサギは雪の鳥
S字型に首を折り曲げて
佇む