想像力とは何か:想像力はどうやって培われるのか

想像力とは何か:想像力はどうやって培われるのか


テーマ:検討問題:思考実験・仮説・エッセイ・メモ


私はあることがきっかけで、今日の日本社会は想像力が欠落しているのではないかと直感した。
 今は余裕がないので、詳述できないので、一言言うだけだが、想像力とは内的なもの、精神的なもの、心的なもの、魂的なものである。それをどうやって培うことができるのか。
 一つには、優れた音楽に接することである。また、文学(とりわけ古典)や神話に接することである。そして、豊かな自然に接することである。また、本物の美術に接することである。
 一言で言えば、多面的な芸術の体験が欠落していることから、想像力が欠落していると思われる。音楽、文学、美術、これらは、芸術三位一体である。

追記:あわてて、自然を入れるのを忘れた、四位一体である。(追記:自然については、問題がある。自然を認識するには、内的認識力が必要である。それがなければ、いくら、自然があっても、豚に真珠である。思うに、内的能力の開花と同時に、自然が内的になるのである。)

追記2:文部科学省が、想像力教育を行っていないのである。日本人が英語ができないのもそれと関係する。リスニングには、音楽能力が必要であるし、理解には文学的思考が必要である。
 また、英語の構成を理解するには、数学的思考が必要である。
 外国語は他者であり、生半可では身につかないのである。

追記3:後、日本の教育に足りないのは、哲学である。哲学は正に、内的思考を培うものである。これは、芸術の知性と言えるものである。思うに、美学は冗語であろう。

追記4:以上はいかにも文系に偏っていると言われるかもしれない。しかしながら、自然科学も、今や、いわば、内的科学である。量子論は正にそうである。
 医学においても、「気」が注目されているし、ケアの問題もある。
 ロボット作成にしろ、内的能力が問題になっているだろう。
 結局、トランス・モダン・サイエンスとして、内的科学が基礎であり、そこからの新たな構築・体系化が問題なのである。
 近代科学とは、外的科学、唯物論科学に過ぎなかったのである。
 科学が一つになる。