地の富と天の富の結合

1.出生のシステムについて
2.イデア界の差異/虚度が記録するとはどういうことなのか

1:精子卵子の結合が出生のメカニズムだろうか。あるいは、DNAの結合が。精子とは何か。卵子とは。それは、差異である。差異と差異との連結で、新たな差異が生まれる。これが人間の発生なのだろうか。おそらく、差異/プラス強度と差異/マイナス強度との連結がある。それは、メディア界的となるのではないだろうか。このプラス強度とマイナス強度との連結が「精神」だろう。差異と差異との連結が「身体」だろう。そして、これに太陽系7の差異/強度があり、ここの特異的差異と受精卵が結合して特定の個体が発生するのではないだろうか。この太陽系7差異/強度とは、特異性=普遍性であり、これと受精卵の差異/強度が結合するということになる。特異性は特異性であり、多様なものである。プラトンの『ティマイオス』で述べられている人間の魂が星にあるというのは、この太陽系7差異/虚度(強度)の特異性=普遍性のことを指しているのかもしれない。卵子精子の身体/精神に、太陽系7差異/強度が結合するということになろう。つまり、星辰化された身体/精神の発生である(参照:ベツレヘムの星)。しかし、問題は、受精卵の身体/精神と太陽系7差異/強度の身体/精神の二重性がここに生じる。これは何を意味するのか。前者は遺伝的な身体/精神で、後者が特異性の身体/精神ではないだろうか。才能は遺伝しないということがこれでわかるのではないだろうか。とまれ、ここで、人間はすくなくとも二重人格(あるいは、精子卵子、星の三重人格)であることがわかるだろう。地の人格と星の人格がある。では、この二つの関係はなんなのだろうか。聖母マリアの受胎とは何か。それは、女神の子の受胎ということだろう。イエスには、地の人格がないということだろう。ある意味でイデア界の「精神」の発現と言えるかもしれない。それは、差異共存共生という精神ではないだろうか。隣人愛、罪の許し等々。
 以上問題点である。

2:差異/強度が身体/精神と化するのだから、後者の経験は前者に記憶されると考えていいのではないだろうか。

p.s. 1に関して、地の身体/精神と星の身体/精神との結合があるとしよう。すると、人間は、地と星との混成体・ハイブリッドである。そう、地の差異/強度と星の差異/強度が連結するのだが、これは、どういうことなのか。地の差異/強度とは何か。おそらく、星の差異/強度と合致する要素をもつだろう。つまり、太陽系7差異/強度である。地とは、現象界の意味であり、星つまり天はイデア界の意味であろう。つまり、人間の発生とは、現象界とイデア界との連結の意味がある。(イエス・キリストの場合は、イデア界の現象化であろう。)これは、地と天との交通である。天を地として、地を天とする、交通交換である。そう、地と天との「商売」・commerceである。ヘルメス神。トート神。道祖神。ケツァル・コアトル。地と天との「商業」としての人間の発生? つまり、地と天との両方を富ますものとしての「商業」・「経済」? 資本とは、この意味をもつのではないか。天の富と地の富。そして、地天の富。イエス・キリストは、ならば、天の富だけであった。しかるに、資本とは、地の富と天の富、つまり、ヘルメス神の富ではないか。地天の富としての資本? 差異資本? 差異資本ヘルメス主義?