プラトン、ニーチェ、ドゥルーズと不連続的差異論

[不連続的差異論] プラトンニーチェドゥルーズと不連続的差異論


不連続的差異論とは、前三者を創造的に統一したものだろう。イデアは、知即存在になっているし、またニーチェ的に特異性をもっている。普遍かつ特異性である。そして、ドゥルーズの差異的プラトニズムを、その連続的差異を廃棄して、批判的に継承している。だから、不連続・特異的差異的プラトニズムである。これは、プラトンイデア論と同質なのだろうか。一点重要な点で相違点があると思う。それは、特異性である。ニーチェ的側面である。不連続的差異論は、現象界においても特異性を認めるのであるから、単に現象を仮象とは見ない。現象の特異性において、イデア界が作用しているのだ。この点で、不連続的差異論は、プラトンや仏教を超克していると言えよう。つまり、この理論は、徹底して、現実的な差異イデア論なのである。現実の連続性を解体して、不連続な現実を現わさんとするのである。