なぜ、差異平面は(らせん)回転するのか、黄道十二宮の分析

ペンタグラム2

[不連続的差異論] なぜ、差異平面は(螺旋)回転するのか:試論1


この問題は、メディア界化し、現象化するのかと言い換えることもできる。回転モーメント、回転強度が生じるということである。思うに、原点の正五角形/ペンタグラムにおいて差異間に「力」が張っているのでないか。いわば、差異張力である。差異は知即存在であるから、原エネルギーをもっていると考えることができる。この原エネルギーが、この差異張力の原因ではないか。そして、この差異張力が回転モーメントになるのではないか。つまり、差異張力が、いわば、順列エネルギーになるということではないか。そして、差異張力は虚数ないし複素数のエネルギーではないか。
 思うに、差異平面・イデア界とは、原正五角形/原ペンタグラムではないか。つまり、理念としての正五角形/ペンタグラムではないか。結局、この回転モーメントとは何かである。それは擬制である。差異平面・イデア界とは、多次元というか、無限次元ないし超次元「空間」であろう。ここには、本来、固定した空間性がない。上は下であり、右は左であり、前は後ろであり、未来は過去であり、過去は未来であり、未来は過去であり、・・・という超時空次元平面であろう。だから、回転とは擬制である。だから、n度回転したときとは、「n度回転」のパースペクティブ(視点)から見たときということだろう。だから、5個の差異の正五角形/ペンタグラムの回転とは、擬制・虚構であるが、「n度回転」のパースペクティブというのが真相であろう。
 では、このパースペクティブの意味するものは何か。これが差異の境界の意味ではないか。差異の境界がパースペクティブをもつのではないか。境界は無限速度の超光であった。この超光が、いわば、回転して、差異の回転の擬制を形成しているのだろう。すなわち、境界・超光の回転が、差異平面の回転の真因であろう。結局、差異境界の回転が、メディア界化、現象界化の基因であると考えられる。超光の回転である。あるいは、超光の超回転である。このメディア界化が、らせん回転の差異共立構成態である原らせん回転があり、それが、現象界においてらせん回転となると言えよう。ならば、初めに、差異境界の超回転ありきだろう。あるいは、初めに、超らせん回転ありきだろう。
 



[不連続的差異論] 黄道十二宮の分析:試論1


黄道十二宮」の「星座」の分析:試論1


先の考察をここで整理しよう。

1. 5個の差異
2. 差異の回転による極性強度

この2つが構成要素である。1の5個の差異とは、太陽系における作業仮説であり、銀河系や全宇宙では、当然、差異の個数が異なると考えられる。また、イデア界にある5個の差異は、境界によって隔てられているのであり、差異は共立共存していると考えられる。そして、回転によって、不連続の差異(不連続的差異)は、連続化(疑似連続・擬制連続)するのである。連続化とはプラス・エネルギーである順列エネルギーによって成立する。そして、エネルギー保存則によって、マイナス・エネルギーが作用して、不連続化へと回帰する。
 さて、問題は、回転である。1/4回転、90度回転によって連続化するのであるが、この回転のシステムはどうなのであろうか。私は、差異が円のような回転運動をすると仮定して考察している。あるいは、複素平面上を円運動すると想定している。差異を複素数で座標化できよう。差異(α+βi)である。
そして、もし5個の差異があるとして、差異1(α1+β1i)、差異2(α2+β2i)、・・・差異5(α5+β5i)となる。これらが回転して、「星座」を形成するということになろう。ここで、先に提示した正五角形/ペンタグラムを想定しよう。とりあえず、5個の差異がこの図形を形成していると考えよう。そして、これを、複素平面とは垂直方向(複素平面がx軸とy軸の直交座標によって形成されているとすれば、これはz軸である。)に回転させるとしよう。この回転モーメントがいわば「星座」を形成するものとなるだろう。正五角形/ペンタグラムの1/4回転・90度回転が、完全なる現象化である。そして、回転モーメントの強度によって多様な「星座」が形成されるとしよう。とまれ、これは、らせん回転となるだろう。これを占星学に適用すれば、蟹座を虚軸零度とすれば、1/12(30度)回転で双子座、2/12(60度)回転で牡牛座、3/12(90度)回転で牡羊座、4/12(120度)回転で魚座、5/12(150度)回転で水瓶座、6/12(180度)回転で山羊座、等々となる。しかし、注意しないといけないのは、歳差運動における星座の開始点は、実はその星座の30度と次の星座の零度との境界であることである。たとえば、蟹座の開始点とは、蟹座30度と獅子座零度との境界である。
 以上を仮説として、考察すると、現在は、黄道十二宮において太陽は、魚座から水瓶座へと移行しつつあるのである。魚座が思惟と延長との二元論文化ないし二項対立文化とするならば、水瓶座は、メディア界のゆらぎに基づいて、すなわち、差異や特異性を基盤とする経済文化期であると言える。


画像以下から
http://www.hokuriku.ne.jp/fukiyo/math-obe/penta.htm