ITとメディア界:共通点とその今日的核心性

[不連続的差異論] ITとメディア界:共通点とその今日的核心性


今簡単に触れると、ITあるいはインターネット・メディアとは、個と個とを、あるいは差異と差異とを交通する媒体である。ブログが正に典型であろう。ここでは、個体は不連続的差異となるのだ。そして、各差異が差異として対話するのだ。ここでは、共同体の掟、しきたりはない、個のマナーが要求されるだけである。差異としての責任があるのである。正に、不連続的差異論的なあり方をしている。(携帯は、ブログほど不連続的ではない。共同体性=連続性が強い。)
 不連続的差異論においてメディア界とは差異と連続性との共立する領域ないし境界であり、ゆらぎの領域である。これは正に、ITないしブログと同質である。ブログの場合、差異と連続性とでゆらぐからである。
 両者は連続性に凝固し、閉塞した資本主義(民族国家資本主義)を、破壊する強度をもつ。創造的共立によって、新しい価値を創るのである。経済と情報と知が共立するのである。差異共立主義である。これは差異共立経済である。差異共立創造経済である。略して、差共創経済である。経済の概念を拡大しないといけない。知も、情報も、経済である。すなわち、価値創造である。多価値創造としての経済である。


参考:「ビル・トッテン氏の言葉から」
http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20050226/p1#seemore


p.s. ここで私自身も誤解する恐れがあるので、確認しておくと、差異と差異との創造的共立経済とは、「新自由主義」のような弱肉強食ではない。何故か。それは、差異は他者の差異を共感するからである。他者の差異性を肯定するからである。すなわち、差異の民主主義経済であり、差異は差異にふさわしい経済活動に従事するのである。だから、リストラはないのである。差異の価値を肯定した経済である。差異共生経済でもある。