太陽と地球と月とのトリプルコンチェルト

メディア界から現象界が生起するシステムは、ODA ウォッチャーズ氏の以下の説明でほぼ解明されたであろう。http://kaisetsu.ameblo.jp/entry-1b7b3f9310cf1dedfb1d6cf47d729c2c.html
簡単に言えば、現象界とはイデア界がメディア界化して、擬制連続化して、生起したものである。思うに、メディア界と現象界との境界は決定的な「壁」である。現象界の因果性は、メディア界では成立しないだろう。「光」は超光速となろう。原事象は、空間的に並立・並列しているのだろう。この時の差異/強度が時間となるのだろう。つまり、差異のメディア界化があるが、それは、擬制連続的差異/強度化であり、この擬制連続化が時空四次元を形成するのだろう。つまり擬制連続的差異が空間であり、擬制連続的強度が時間ではないか。とまれ、これからは、細部を詰めていくことになると思う。たとえば、境界と光の問題はもっと精緻にすべきである。
 ということで、これからの課題として、今は全く異なることを考えてみたい。すなわち、地球の衛星である月の存在である。太陽系は螺旋運動することがわかった。ならば、月もそうであろう。しかし、なぜ、月があるのかである。もし月がなかった場合を想定してみよう。すると、まさに「月」がないのである。30日の区分がなくなる。潮の満ち干がなくなる。一年を12等分できなくなるだろう。四季はあるだろうが。そうすると、四分割くらいしかできない。12分割ができなくなるだろう。これは、大変なことである。月があるために、太陽と地球の「差異」均衡に新しい要素が入り、いわば、太陽と地球と月とのトリプルコンチェルトが生起することになったのである。つまり、12分割の「差異」が入ったのである。太陽と地球が一年周期とすると、30度の周期である。このために、地球の生命体は、そして、地球自体、月の「差異」の強度を受けることになったのである。月の強度が地球を貫徹しているのである。月経・生理とか、満潮とか、産卵とか、関係するし、また、地球の重力に関係するだろう。おそらく、地震にも関係するだろう。ということで、地球は、ガイアは、月の差異を内在していると言えよう。これについては、後で、より精緻に検討したいが、今、一言述べると、月の差異である12分割であるが、これが、占星術の12分割の本当の起因ではないか。黄道十二宮(獣帯)と言うがが、それは、実際は太陽と月との連関性が真の基盤ではないか。黄道十二宮はとは完全にフィクションだと思う。そうではなくて、太陽と月の差異/強度連結が真の原因ではないか。太陽と月と地球とのトリプルコンチェルトとしての太陽系12分割差異システムがあるのではないだろうか。月は「憑き」である。月がいわば、人間、生命体、地球の無意識ではないか。英語でlunatic(語源はラテン語で、「月に影響された」)は狂人である。月の12分割差異が、人間の知即存在の差異に影響しているのではないだろうか。占星術ではなくて、占月学ではないか。そう、月智学と呼べるだろう。これについては、後でさらに検討しよう。月とは何か。