母権制→父権制→新母権制:メディア界の回帰
意識の問題を図化しよう。
イデア界/メディア界/現象界
不連続的差異/両義的境界/連続的同一性
これが、全体の構成である。そして、母権的多神教は、メディア界をベースにしていたと考えることができる。すなわち、
(∽は両項において相互関係があるというような意味である)
そして、父権的一神教は、すなわち、
イデア界/メディア界(イデア面<現象面)/現象(自我)界(<父権神)
つまり、メディア界が、イデア面<現象面という二元論、二項対立となったのである。つまり、地より天の方が優越するとか、女性より男性の方が優越するというおなじみのヒエラルキーが生じているのである。そして、このヒエラルキーを支えている支点は、虚点と言うべき父権超越神(超自我)である。この絶対神が、メディア界の二項対立・ヒエラルキーを支えているのである(ラカンが「父の名」と呼ぶものが、この虚点、超越神に相当しよう。この点に関しては、別に検討したい)。そして、これが、キリスト教を通して、西欧において完成したのである。
次にポスト西欧の現代/未来の意識変容のあり方を示すと、
イデア界⇔メディア界(身体個:イデア面と現象面の意識的両義性)⇔現象(共生)界
このような感じになるのではないだろうか。そして、イデア界と現象界とは、不連続的差異性と差異共生主義とで、結びつくだろう。
だから、
Ⅰイデア界
/\
/ \
/____\
Ⅱメディア界 Ⅲ現象界
という三幅対が形成される。ただし、ⅠとⅢとの関係は実践である。差異共生民主主義の実践である。