仮説:無双陰陽原理から宇宙からDNAを経て『戦後史の正体』に至るま

仮説:無双陰陽原理から宇宙からDNAを経て『戦後史の正体』に至るまで哲科学フラクタル的に説明する


テーマ:無双陰陽原理/トランス・サイエンス

『戦後史の正体』は買って最初の方を読んだが、以下、二番目を除いて、ほんの少し立ち読みした。
 そして、先の陰霊波とダーク・コスモス(暗黒宇宙:造語)の関係の問題に関連して、考えていたが、次のように、思考実験した。
 陰陽は陰霊と陽霊の極性であると考えているが、それは、陰エネルギー、陽エネルギーとも言えよう。
 それが、共鳴(共振)して、気が生まれるのである(これまで述べているように、私は、陰や陽を気と見る伝統的な考えをとらず、陰霊、陽霊と見ている)。
 そして、発生した気はいちおう、天地軸的に垂直方向をもつとする(どうも、小さな螺旋形状をもっているように思えるが)。
 そして、気の軸(気軸:気螺旋軸:天地軸)の周囲に、円筒・円柱の側面上に陰陽螺旋が形成される。ここにおいて、光と物質体を形成される。
 思うに、陰陽螺旋の陽の側面が物質や光なのではないだろうか。そして、陰が暗黒物質ダークマター)ではないだろうか(ついでに言えば、陰霊が暗黒エネルギー、ダークエネルギーということではないだろうか。)。
 つまり、陰陽螺旋が宇宙であるが、それは、光と物質の可視の宇宙、顕在宇宙、陽的宇宙と思われる。
 それに対して、闇の宇宙(暗黒宇宙、ダークコスモス)がそこには存すると考えられる。
 それが、暗黒物質ダークマター)ではないだろうか。
 それは、陰の宇宙、不可視の宇宙であり、陽の宇宙、可視の宇宙とは共振的に存していると考えられる。
 共振と言ったが、陰陽螺旋は現象界を形成するのであり、それは、その共振は、陰陽円=超越円での共振とは異なると考えられる。
 そう、陰陽円=超越円での共振とは、正確に言えば、即非共振である。
 それに対して、陰陽螺旋とは、単に共振である。つまり、陰陽円からMPにおいて、陰陽螺旋が発生するとき、即非共振エネルギーは、反発エネルギーを放出して、単に共振エネルギーになるのではないだろうか。
 この共振エネルギーが物質エネルギーではないだろうか。そして、このときには、電磁波が形成されるのである。陰陽即非極性から、正負極性、NS極性へと牽引極性が形成されると思われる。
 では、MP結合・融合(仮にそう呼ぶ)が起こり、現象が生起されるとき、放出される反発エネルギーはどうなるのだろうか。
 共振エネルギーが生のエネルギーならば、反発エネルギーは死のエネルギーではないだろうか。(あるいは、反物質エネルギーかもしれない。)これは置いておく。
 共振エネルギー(=電磁波おそらく)がプラスとマイナス、N極とS極の牽引極性を形成することになった。
 考察が錯綜しているので、整理しよう。
 陰陽螺旋は実は二つ考えられる。気という陰陽螺旋(これが本来である)と物質体という陰陽螺旋である。
 陰陽螺旋の語義に値するのは、前者であり、後者は牽引共振による物質螺旋である。(だから、上記の暗黒物質、暗黒宇宙であるが、それは、陰陽螺旋の内部世界のように思える。)
 牽引共振による物質螺旋において、つまり、電磁波による物質螺旋において、プラスとマイナス、NとSとの牽引極性が生じているのであり、ここに物質的二重螺旋の原型があるのではないだろうか(作業仮説とする)。
 ここで、四元数(しげんすう)の三つの虚数i, j, kの表わす三次元空間であるが、それは、この物質螺旋のもつ三次元空間を意味するのではないだろうか。具体的に言えば、例えば、朝顔の蔓であるが、それは、それ自体で三次元空間をもつのではないだろうか。そして、それは、気軸=天地軸を中心にもっているというように考えられよう。
 さて、ここで、飛躍的に、孫崎享氏の『戦後史の正体』の基本的力学に移動すると、それは、対米追従路線VS自主独立路線があるということである。
 前者は陽(自我、同一性)の路線であり、後者は陰(他者、差異)の路線と考えられる。つまり、従米路線は、陽霊路線であり、自主路線は陰霊路線と考えられる。
 一見、逆に見えるだろう。しかしながら、陽とは、自我主義であり、利己主義なので、自分が生きる為なら、追従はするのである。現実的である。
 それに対して、陰は他者主義であるが、この他者性とは盲目な他者追従ではなくて、他者存在認識主義である。つまり、他者を認知する性質をもつのである。
 故に、他者と自己との共存均衡を計る主義である。故に、追従ではなく、他者との関係に基づく自己独立路線を取るのである。正しくは、個立路線である。
 上述の「陰陽螺旋」で言えば、追米路線とは、物質的螺旋主義であり、自主路線とは、気の路線、気軸の路線であり、陰陽の即非共振バランスを取る考え方である。
 以上でざっとであるが、無双陰陽原理から、宇宙(とりわけ、暗黒物質、暗黒宇宙=ダークコスモス)から、DNAを経由して、戦後史に至るまで、試論した。


追記:一つ大事なことを述べるのを忘れていた。
 日本的父権主義と西洋的父権主義の違いである。『戦後史の正体』を読むと米国の徹底した世界戦略を思い知らされるが、それは、端的に父権主義的知性に拠るものである。
 それに対して、近代日本を牛耳ってきた勢力も父権主義であるが、米国の父権主義の知性はそこには欠落して、盲目的である。
 この違いは何かと考えたが、今は簡単に言うが、それは、超越性ないし超越論性の有無に拠ると思う。
 西洋文明はユダヤキリスト教の超越神の伝統とプラトンフッサール、カントの超越論的哲学の伝統をもつから、その父権主義は超越的ないし超越論的知性をもちえるのであり、それは、個人の感情・欲望を超えたものをもっていると考えられる。簡単に言えば、自我感情・欲望に曇らされない知性である。
 それに対して、そのような超越・超越論的知性の伝統をもたない日本の父権主義は、自我感情・欲望によって、知性が曇らされる必然性をもっていると考えられる。
 この差は決定的である。


追記2:近代日本を支配した日本父権派(知性が曇りやすい事大主義者)に対して、自主独立路線は、日本母権派である。それは、明治維新においては、否定された坂本龍馬西郷隆盛らの路線である。この日本母権派こそ、陰霊・陰陽太極路線であり、真の日本である。


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