dismodern(不近代)のエポック:又は、アイオーン・エポックiOn epoc

dismodern(不近代)のエポック:又は、アイオーン・エポックiOn epoch


テーマ:近代合理主義/唯物論/ポスト・モダン批判


意識の不連続化という最高度のキーポイントを思い、トランス・モダンや脱近代に替わって、dismodern(不近代)はどうかと思った。先には、トランセンデント・モダン(超越的近代)を提起したが、それよりはこの方がはるかにいいだろう。
 思うに、人類史において、近代とは、唯物論の時代であり、最悪・大凶の時代ではなかったのか。
 シュタイナーは近代の意義は自己が、いわば、個に還元されることにあると述べている。物質はまったくのマーヤーであると述べている。
 とまれ、dismodernはまだ、近代に囚われている発想である。modernを無くした方がいいのである。
 また、modernは直線的時間の考え方に拠るものでもあるので、異なる時間の意識・史観から、名づけるべきである。
 アイオーンを使用してもいいだろう。何故なら、それは、精神的意味合いに拠る時代区分であるから。
 ならば、アイオーン・エポックとしようか?


参考:
アイオーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
移動: 案内 , 検索

アイオーン(ギリシア語 : αἰών; aiōn,ラテン語 : aeonまたはæon,英 : aeon又はeon)とは、古代ギリシア語である期間の時間 を指し、時代 や世紀 、人の生涯というような意味である。ラテン語の Saeculum やサンスクリット の kalpa(कल्प; 漢訳では「劫波 」)がこれに似た意味を持つ。

アイオーンは、紀元2世紀 より5世紀 頃にかけて、ローマ帝国 内やその辺境地域で興隆した、グノーシス主義 における高次の霊 、あるいは超越的な圏界を示す意味で使用されたので、宗教学 的・思想 的にはこの意味でよく知られている。
古代ギリシア [編集 ]
ギリシア哲学 [編集 ]

アイオーンは「時代 」や「ある期間」を意味し、占星術 における魚座 の時代、水瓶座 の時代などの時代と通じるところがある。魔術 やオカルト においては、「テレマ(w:en:Thelema )」の概念と関係する。世界の文化一般に、様々な時代があり、特徴のある時間の期間があるという概念は一般である。

一方、アイオーンを哲学 的に思索して行くと、この現象世界における時間のありようがアイオーンであるとも考えられる。歴史 もまたアイオーンで特徴付けられる。このような背景で、プラトーン はアイオーンを「永遠 」の意味で使ったことが知られる。
ギリシア神話 [編集 ]

ギリシア神話 は自然 現象 を擬人化 して神 や精霊 と見なしたが、抽象概念 なども神と見なした。時間の神は、クロノス が有名であるが、季節 や秩序 の女神 としてのホーラ もまた存在した。

アイオーンもまた神と見なされ、当初の意味はともかく、永遠 ・永劫を象徴 する神ともされた。通常、「時間の神」として知られる。
神秘主義 [編集 ]
ヨハネ福音書 冒頭
Wycliffe の翻訳写本 (14 世紀)。中段より本文が始まり、中世英語で「 In þe bigynnyng was / þe word & þe word / was at god / & god was / þe word. 」と記されている。これはグノーシス主義と関連がある。
グノーシス主義 [編集 ]

1966年の「グノーシス主義の起源に関する国際学会」等の定義によれば、グノーシス主義 は、以下の点をふまえた神話 を創作することが一般であると考えられている。

1. 反宇宙的二元論: この世界は悪であり、この世界を創造した劣悪な神とは別に、善なる「至高者」が存在する。
2. 人間内部に存在する「神的火花」「本来的自己」への確信: 人間は、劣悪な造物主に創造されたが、人間の内部には至高者に由来する要素が閉じこめられている。
3. 人間に「本来的自己」を認識させる啓示者・救済者の存在: 以上のことを知らない人間に対して、至高者の下からそれを知らせる使いがやって来て、認識を促す。

この「至高者」の下には、至高者に由来する諸の神的存在があり、グノーシス主義の創作神話では、この神的存在を「アイオーン」と呼ぶ。

* キリスト教グノーシス主義

キリスト教グノーシス主義では、人間に「本来的自己」を認識させる啓示者・救済者とは、もちろん「イエス」であり、イエスは「父なる神」(=至高者)の下から派遣され、旧約聖書 の創造神(=劣悪なる造物主)の束縛から人間を解放するため、「本来的自己の認識」を説く福音をもたらしたという神話を持つ(神話の詳細は、グノーシス各派により異なる。)。

キリスト教グノーシス主義は、異端 であるとして、正統派・主流は教会から反駁されてきた。紀元2世紀 のリヨン 司教 であったエイレナイオス や、3世紀 のローマ 司祭 であったヒッポリュトス など反駁書を記している。ヒッポリュトスは、グノーシス主義の教義 や神話 などが、ギリシア神話プラトン の思想や、その他、諸々の素材を元に創作したものであるという説を唱え、「アイオーン」という用語もまた、ギリシア神話プラトーンの著作から借用したものだと述べた。

このように、伝統的には、グノーシス主義は、諸宗教の要素が混淆したシンクレティズム 宗教 に過ぎないと考えられていたが、とくにナグ・ハマディ写本 の発見により、非キリスト教グノーシス主義の存在が知られるようになり、現在では、グノーシス主義を、単なる混淆宗教、とりわけキリスト教ギリシア哲学や東方の諸宗教の要素を加えただけの異端説として論ずる学者は少ない。

以下に、グノーシス神話における諸の「アイオーン」について概説する。
プレーローマ [編集 ]
プレーローマ(オグドアス・アイオーン )

グノーシス主義におけるアイオーンは、高次の霊または霊的な階梯圏域で、アイオーンこそは「真の神」で、ユダヤ教キリスト教 などが信仰している神は、「偽の神」である。またアイオーンは複数が存在し、プレーローマ と呼ばれる超永遠世界にあって、男性アイオーンと女性アイオーンが対になって「両性具有 」状態を実現している。

紀元2世紀 の大ウァレンティノスと呼ばれるグノーシスの思想家の高弟であるプトレマイオスの説では、プレーローマには、男女を一対として、四対、合計八体の至高アイオーンが存在するとされる。それらは、オグドアス (8個の集まり)とも呼ばれ、次のようなアイオーンで構成される。

* プロパトール − 伴侶:エンノイア(思考 )
* ヌース −伴侶:アレーテイア(真理 )
* ロゴス − 伴侶:ゾーエー(生命 )
* アントローポス − 伴侶:エクレシア(教会 )

伴侶は女性アイオーンである。アイオーンの筆頭に来るのは「プロパトール」であるが、この名は「先在の父」とも訳され、超越性の更に超越性にあるとされる。プロパトールとは何かは、人間は無論のこと至高アイオーンであるオグドアスのアイオーンもまた、それを知ることはなかったとされる。プロパトールは、ビュトス(深淵)の名でも呼ばれる。またオグドアスはプレーローマの中心であるが、そのなかにあって更に上位の四アイオーンは、テトラクテュス (4個の集まり)と称する。

グノーシス主義では、新プラトン主義 のプロティノス の考えを取り入れ、「流出説」を提唱した。ウァレンティノス派では、原初、先在の父(プロパトール)が唯一存在し、プロパトールは流出 によって諸アイオーンを創造したとされる。
ソピアー神話 [編集 ]

グノーシス主義 においてはまた、アイオーン・ソピアー の失墜とその回復、分身の地上への落下の物語が記されている。グノーシス文献『この世の起源について』などにおいては、この世界がいかにしてデーミウルゴス によって創造され、人間の悲惨の運命が始まったのかを神話の形において説話している。

アイオーン・ソピアーはプレーローマにおける最低次のアイオーンであったが、知られざる先在の父(プロパトール)を理解したいと云う欲望に取り付かれた。彼女はこの欲望の故にプレーローマより落下し、分身アカモートを生み出し、アカモートは造物主 デーミウルゴスを生み出した。デーミウルゴスはかくて、この世と人間 を創造するのである。

ソピアーの娘・バルバロイグノーシス主義バルバロイ派において地上の人間を救うとされているが、キリスト教では悪魔 とされている。

ソピアーの救済、従って人類 の救済 と関連して、イエス・キリストグノーシス 神話 においてはアイオーンと考えられた。
ユングの元型象徴 [編集 ]

分析心理学 の創始者であるスイス の精神医学 者カール・グスタフユング は、グノーシス主義 の研究者でもあったが、人間 の完全性を、プラトーン と同様に、精神 的な両性具有 性の実現にあるとした。また、4が神聖数 であることを見出したのであり、オグドアスは、両性具有の実現と、四対のアイオーンの構成する超宇宙として、元型 における完全 性象徴 の具象化と考えた。
自然科学 [編集 ]
地質学 [編集 ]

詳細は「累代 」を参照

地質学では、アイオーン(ラテン語 aeon、英語 eon、現代ギリシア語 αιών)は、地球 誕生以来の46億年 の地質時代 を大きく4つに分けた各々で、数億年から十数億年の長さである。日本語 ではこの意味の場合に限り、累代 と訳される。
時間の単位 [編集 ]

時間の単位 としては、eon は10億年と定義される。単位記号 はAE。たとえば、地球の年齢は 4.6 AE となる。

宇宙物理学 者のジョージ・ガモフ が、1968年 、科学雑誌 Nature 219, 765 にて提案した。
アイオーンの像 [編集 ]
ミトラス密儀獅子頭

考古学 の発掘等により、ローマ 帝政期時代において、頭部が獅子 で、人間(男性)の身体を持ち、蛇を全身に巻き付けた神と思える像が発見された。この像は、「アイオーン神の像」と考えられたが、ギリシア神話におけるアイオーンの神の像とも、グノーシス主義におけるアイオーンの擬人化神像とも考えられた。

また近年有力なのは、これはミトラス教 の「時間の主神」であるペルシア 起源のズルワーン の像であるという説もある。ズルワーンゾロアスター教 の神であり(ただし、ズルワーンを主神として崇拝する派は、正統 ではないとされる。ズルワーン主義とも呼ばれる)、ミトラス教でも重要な位置を持っていた。アイオーンの像が何であるのか、正確には判明していない。
関連項目 [編集 ]

* ギリシア神話
* プラトーン - プロティノス
* グノーシス主義
* デーミウルゴス - ヤルダバオート - ヤハウェ
* アブラクサス - アルコーン
* ナグ・ハマディ写本
* 分析心理学 - カール・グスタフユング
* ミトラス教 - ゾロアスター教 - マニ教
* アイオーン - 阿修羅 - 天照
* デーミウルゴス - シヴァ - 大黒 - 大国主
* キリスト教 - ヨハネ福音書
* エイレナイオス - ヒッポリュトス
* 異端 - 異教
* 神秘主義 - 占星術 - 魔術

参考書籍 [編集 ]

* ハンス・ヨナス 『グノーシスの宗教』 人文書院 1986年
* 荒井献 『新約聖書グノーシス主義』 岩波書店 1986年
* クルト・ルドルフ 『グノーシス』 岩波書店 2001年

外部リンク [編集 ]

* Khoora Sophiaas (日本語)
* テルトゥリアヌス「ウァレンティノスに対し」 (英語)
* 「ウァレンティノスに対し」ラテン語原文 (ラテン語
* エイレナイオス『異端反駁』 (英語)

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%B3 」より作成
カテゴリ : ギリシア神話の神 | グノーシス主義 | 深層心理学 | 神話学 | 宗教学 | 時間の単位

Aeon
From Wikipedia, the free encyclopedia
Jump to: navigation , search
For the geologic time, see eon (geology) . For other uses, see Aeon (disambiguation) .
Question book-new.svg
This article needs additional citations for verification .
Please help improve this article by adding reliable references . Unsourced material may be challenged and removed . (June 2009)

The word aeon, also spelled eon or æon (English pronunciation: /ˈiːɒn/ ), originally means "life", and/or "being", though it then tended to mean "age", "forever" or "for eternity ". It is a Latin transliteration from the koine Greek word ὁ αἰών (ho aion), from the archaic αἰϝών (aiwon). In Homer it typically refers to life or lifespan. Its latest meaning is more or less similar to the Sanskrit word kalpa and Hebrew word olam . A cognate Latin word aevum or aeuum (cf. αἰϝών) for "age" is present in words such as longevity and mediæval.[1]

Although the term aeon may be used in reference to a period of a billion years (especially in geology , cosmology or astronomy ), its more common usage is for any long, indefinite, period of time.


[edit ] In Cosmology

Roger Penrose uses the word aeon to describe the period between successive and cyclic big bangs within the context of conformal cyclic cosmology . In this theory, the remote future of the previous aeons becomes the Big Bang of subsequent aeons.

http://en.wikipedia.org/wiki/Aeon