スピノザの内在的原因について

定理18
神は、あらゆるものの内在的原因であって超越的原因ではない。
『エチカ』

PS理論は、メディア・ポイントMPにおける内在的超越性を説く。
スピノザの言う内在性は、理解できるが、しかしながら、問題点は、
この内在性が連続性を帯びると思える点である。
この点は、不連続的差異論の形成期に述べた。
スピノザ哲学に超越論性を入れることが大事である。
しかしながら、能動的観念の方法は、実質、差異共振シナジーの方法である。
ここにおいて、超越性を志向されると言えよう。
結局、スピノザ哲学は、内在的超越性の志向をもってはいるが、
連続性と不連続性との明確な切断がなされてはいないと思う。
後のドゥルーズの哲学の混濁の一因にかもしれない。