産婦人科医の逮捕は、ポスト近代期の、小泉「構造改革」・同一性構造

本件に関しては、様々な問題が絡んでいることがわかった。検察側は、国民を守るという姿勢をアピールするために、国民に対する悪人を作る傾向がある。国民への害悪をもたらすものを、色眼鏡で、排除的に追及するのである。正に、同一性構造二項対立暴力によって、「犯罪者」をこしらえるのである。この事件の場合、警察側の同一性構造暴力に問題があると言えよう。
 コメントした方が、カフカ的状況と述べていたが、それは、結局、同一性構造暴力によるものなのである。そして、現代、ポスト近代は、それが反動化するのである。同一性構造暴力は、問題を二項対立で色分けして、差異を見ないのである。加藤医師の差異を見れば、逮捕はできないはずであった。 
 しかし、私は、なにか腑に落ちない感じがある。この事件には、なにか、腹黒い、邪悪な意志があると思う。この問題の起点は、

『医師会ニュ−ス第1061号 (平成17年11月20日)によると、
【「分娩医療機関の消滅は、地元住民に不安を与えている。原因の一つに、看護師の内診問題がある」と指摘し、従来から産科医療機関において医師の指示と責任において実施されていた“看護師による子宮口の開大度・児頭下降度の測定”ができなくなったことが、分娩医療機関の減少を招いていると述べた。 
 この混乱の原因となったものは、厚労省医政局看護課長通知(平成十四年十一月)(平成十六年九月)であり、ここで、“看護師による内診を禁止する”との判断を下している。】』
http://www.janjan.jp/living/0511/0511285704/1.php

によると、厚労省にあると思われるのである。厚労省の同一性構造暴力が、医療世界の差異を無視しているのであると思う。私の勘では、警察側の同一性構造暴力と厚労省の同一性構造暴力とが、裏で、つながっていると思われるのである。つまり、今の日本は、小泉「構造改革」の同一性構造暴力が権力を支配していて、それが、末端まで、影響をもたらしている、全体主義社会であるということだ。コメントのW.S.Bさんが述べたカフカ的状況とは、全体主義体制にほかならない。そう、これで、私としては、腑に落ちるのである。この産婦人科加藤医師の逮捕とは、ポスト近代における、小泉「構造改革」・同一性構造暴力の反動による全体主義体制によるものであるということである。現代日本は、カフカ的、『1984年』的状況になっているのだ。

http://masamiti.at.webry.info/200603/article_11.html
http://ameblo.jp/renshi/entry-10009241370.html#t10006144174
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福島県立大野病院:産婦人科医逮捕 2006/03/13
 2006(平成18)年2月18日、福島県立大野病院の産婦人科医である加藤克彦医師が逮捕され、全国に報道されました。

 帝王切開中の大量出血により患者さんが死亡した医療事故(死亡日 2004(平成16)年12月17日)に関して、業務上過失致死罪および、異状死の届出義務違反(医師法違反)で、刑事事件としての逮捕です。
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http://www.janjan.jp/living/0603/0603110682/1.php?PHPSESSID=a6bed90327bc7b03c8ad9763f0a354c5