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堀江社長、相次ぐ批判も持論に衰えなし

 ライブドア堀江貴文社長(32)の友人で、女優奥菜恵(25)の夫でもあるIT関連企業サイバーエージェント藤田晋社長(31)が30日、テレビ朝日「ワイド!  スクランブル」に録画出演し、堀江氏に「撤退」をすすめた。一方、堀江氏は30日付の韓国有力紙、中央日報に掲載されたインタビュー記事で、韓国企業に西武球団買収をすすめるなど、日本市場にスキが多いことや社会の閉そく状況を訴えた。
 堀江氏は韓国紙のインタビューで、韓国企業へのアドバイスを聞かれて「韓国の企業は(日本の企業より)優秀で攻撃的。若い企業が、日本市場で金を稼げるチャンスは多い」と日本市場攻略法を“指南”した。買収対象についても「日本のメジャーブランドのうち、経営不振に陥った企業を買収すればいい」とした上で「プロ野球の西武球団のようなものを現代自動車が買収すればいいだろう」と語った。同球団は昨年、ライブドアに対し200億円で売却を打診。ライブドアが買収を見送った経緯がある。
 さらに、「韓国のように20代、30代の企業トップが相次いで登場し、新陳代謝が行われるべきだ」と韓国をたたえながら、日本を批判した。
 韓国紙とのインタビューは28日午後、東京・六本木のライブドア本社で行われた。当日は、ソフトバンク・インベスメント北尾吉孝氏(54)との直接会談を土壇場でキャンセルした日でもある。堀江氏は「ニッポン放送が(フジ株を)誰かに貸すことは予想していたが、最も貸してはいけない相手」とし、北尾氏との会談については「6月末の株主総会を通じて経営権を握った後、SBIと新しい提案を含め、幅広く協議する」とした。
 堀江氏の友人として知られる藤田氏はテレ朝の番組で「(堀江氏は)もうたたんでいいような気がする。撤退して、いい形でみなが納得するような形があれば。すべての人に愛される『ライブドアブランド』をつくらないと」と助言した。
 2人は98年ごろから、ネットビジネスの世界で刺激し合いながら歩んできた関係。一時は業務提携し、00年にはともに上場。「技術の堀江、営業の藤田」として若手IT長者の代表格として知られる。現在もともに六本木ヒルズに住み、交流もある。非常に似た2人だが、藤田氏はイケメンかつスマートな語り口で、堀江氏とは対照的なキャラでもある。
 堀江氏の「金だけがフェア」という考えについて、藤田氏は「仮にそうだったとしても、言わない方がいい」とチクリ。現在の起業ブームについても「どんどんやるのは素晴らしいが、そんなに安易にやれるものではないので、変な方にブームが広がらなければいいと思う」と警鐘を鳴らした。自分のメディア買収計画を聞かれると「いやいや(笑い)」とにごしたが、球団経営については「興味あります」と話した。」
(日刊スポーツ)
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