作業仮説:陰は内臓情報を、陽は頭脳情報を内在する:陰=他者=肚を

作業仮説:陰は内臓情報を、陽は頭脳情報を内在する:陰=他者=肚を肯定して、陽=自我=頭の独裁から脱却する:気的身体理性の形成の最重要性


思うに、陰が内臓神経系を、陽が頭脳神経系(脊髄神経系)を形成する「イデア」ではないだろうか。先の考察【二つの宇宙:陽主導陰陽共振宇宙(光・可視界)と陰主導陰陽共振宇宙(闇・不可視界):気←原気→太霊
http://ameblo.jp/neomanichaeism/entry-11515380980.html】をミクロコスモスに適用すれば、陰主導陰陽共振宇宙(暗黒宇宙・不可視宇宙)が内臓神経系に、陽主導陰陽共振宇宙(光の宇宙・可視宇宙)が頭脳神経系(脊髄神経系)に結びつくことになる。
 思うに、両宇宙それぞれに、イデア情報があると思われる。簡単に言えば、陰イデアであり、陽イデアである。
 (今想起したが、空海両界曼荼羅であるが、胎蔵界曼荼羅が陰イデア金剛界曼荼羅が陽イデアに関係していると単純には思うが、少し違うような感じもある。)
 今述べたいのは、情報、イデア知の問題である。それが、生命宇宙の形態を構成する根源知であると考えられるからである
 陰イデアと陽イデアという言い方は、二元論的なので、陰陽イデアと陽陰イデアにした方がいいだろう。陰陽イデアとは、陰主導陰陽共振を、陽陰イデアとは陽主導陰陽共振を意味する。(あまりよい用語ではないが、とりあえずそうする。)
 結局、陰陽イデアは気的有機体を構成し、陽陰イデアは生命物質体を構成するのではないだろうか。
 そして、前者は内臓神経系に関連し、後者は頭脳神経系(脊髄神経系)に関係するということではないだろうか。
 ここで大胆に作業仮説すると、陰主導陰陽共振=陰陽イデア⇒気的有機体⇒内臓神経系のミクロコスモスは、太陽系マクロコスモスに対応するのではないだろうか。
 しかし、問題は微妙である。陰主導陰陽共振は渦巻暗黒宇宙であり、それは、可視宇宙ではないからである。
 だから、徹底して二重に考察する必要があると思われる。つまり、不可視宇宙系と可視宇宙系である。だから、ミクロコスモス=マクロコスモスもそのように二重に見るべきである。
 だから、内臓神経系「宇宙」を考えるとき、それは、あくまで、不可視宇宙の問題であり、頭脳神経系(脊髄神経系)「宇宙」は可視宇宙に関係するということになる。
 しかし、先の検討から、前者の物質体として後者があると言うことであり、前者がエッセンス、後者が現象体と見ることができよう。言い換えると、気的宇宙と生命物質的宇宙の関係である。
 さて、ここで自我を考えると、それは、同一性中心主義であるから、陰陽イデア体である霊魂を阻害すると考えられる。端的に言えば、陽中心主義なので、陰が阻害されるのである。そのために、内臓神経系だけでなく、頭脳神経系も阻害されるということになるのではないだろうか。
 カント哲学で言えば、頭脳神経系は超越論的形式である。これは、悟性=知性の形式であるが、自我によって、陽が陰を否定するようになるので、陰への刻印としての陽の悟性=知性が阻害されると考えられるのである。
 つまり、陽によって陰を否定することは、他者が阻害されるのであり、そのため、陽の「知」は現実離れしたもの、虚妄・妄想・錯誤したものになると考えられるのである。
 結局、科学的精神も、自我をコントロールできない限り、自我に支配されてしまい、悪魔的に利用されてしまうのである。(自我はルドルフ・シュタイナー的に言えば、アーリマンである。)
 とまれ、以上から簡単に、陰陽イデアと陽陰イデアについて触れたに過ぎず、より具体的に検討しなくてはならない。
 最後に一言付け加えれば、現代人類にとって、陰の最重要性を確認する必要がある。陽=自我の支配が悪魔的破壊・狂気をもたらしているからである。陰=他者を積極的に肯定することによって、陰陽共振を、意識的に、賦活させる必要があるのである。そう、わかりやすく言えば、陰は内臓、肚である。肚の主体性が必要なのである。
 しかしながら、正確に言えば、肚を基盤にしつつも、気的身体理性の形成こそが、最重要なのである。それにより太一と共鳴して、宇宙全体と響き渡ることができるのである。コズミック・シンフォニーの誕生である。