二つの母権:縄文的精神と弥生的精神:個の精神と集団の精神:「天皇

二つの母権:縄文的精神と弥生的精神:個の精神と集団の精神:「天皇」仮説:東洋の母権・父権的王


テーマ:二つの日本民族:母権民族と父権民族


Primitive Mythology: The Masks of God, Volume I/Penguin Books
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途中で読書が止まっていた神話学の本の続きを少し読んだが、旧石器時代はシャーマンによる「個」の精神の時代であったが、新石器時代は、農耕に伴う「グループ」(集団と見ていいだろう)の精神の時代であったというようなことが書かれてあったが、実に新鮮な視点であった。
 狩猟・採集の時代である縄文時代は、それに倣えば、「個」の時代であり、農耕の時代である弥生時代は、「集団」の時代である。
 そして、私の分類では、どちらも、母権文化である。
 私はこれまで、日本民族を母権民族と父権民族に分けて考えたが、前者における「差異」を見るべきだと思う。
 これまでの国家に従順な国民は、「集団」的国民であり、それは、弥生時代の精神を継承しているとしよう。
 それは、自己否定的に、陰・凹iへ、言わば、傾斜しているタイプと考えられる。
 個とは、先に述べたように(個とは何か:太極・MP・霊愛的陰陽均衡点に個が存する:個とは他者と自己の陰陽均衡である (07/13) http://sophio.blog19.fc2.com/blog-entry-1842.html)、自己と他者との陰陽均衡に存するのであり、それは、太極・MDに帰属するのである。
 とまれ、日本民族は、母権的民族として、縄文的民族、弥生的民族と父権的民族との混淆であるというように見た方が適切と考えられる。
 結局、江戸時代の封建制明治維新の父権的中央集権主義と戦後民主主義は、縄文的精神を抑圧して、父権的権力が弥生的集団主義の国民を支配してきたと言えるのではないだろうか。
 国民が集団主義なので、父権的出鱈目がまかり通ったということなのだろう。
 後で、もう少し丁寧に論説したい。 


追記:日本に渡来した母権民族で忘れてならないのは、飯山一郎氏が説く大陸北方からのツングース系民族である。(参照: 飯山一郎の古代史 http://grnba.com/iiyama/html/16kodaisi.html
 古代朝鮮の神話を見ると、明らかに、母権的文化であることがわかるのである。(参照:日中韓三国通史
http://members3.jcom.home.ne.jp/sadabe/index.htm
高句麗の歴史
http://members3.jcom.home.ne.jp/sadabe/koukurigaisi/koukuri-tsusi-mokuji.htm
 ただし、日本に渡来(侵入?)した父権的民族がよくわからないのである。中国からの父権民族、あるいは、イスラエルの失われた十支族の父権民族、又はその他か、浅学・管見で不明である。
 以前の仮説では、北方から渡来した民族は、母権と父権の混淆したものであった。
 景教も関係するかもしれない。
 ところで、これまで、日本父権主義を激しく批判してきたが、上記の視点から新たに考えられることは、弥生的集団的母権民族と父権的民族が混淆して、日本人の精神には、集団主義と父権主義の混淆が存するということであり、日本父権主義とは、純粋な父権主義ではなく、集団主義的側面をもつということになると考えられる。
 この、言わば、集団主義的父権主義は、最低最悪のものと考えられる。どうも、日本父権主義とは、そのように見た方がいいようだ。
 後で丁寧に考察する必要がある。
 まとまりのない論説になったが、最後に一言、直観的予見を記しておきたい。
 つまり、古墳時代の問題である。前方後円墳は一体、どの民族のものなのか。それは父権的民族のものなのか、母権的民族のものなのか。私見では、後者である。
 しかし、問題は、王の捉え方である。王は母権的王と考えられる。端的に言えば、太陽神を体現する「天皇」である。
 いったい、前方後円墳の王(「天皇」)は、農耕民族の王なのか、それとも、遊牧民族の王なのか。(モンゴル民族的な遊牧民族の渡来が考えられるのである。) それとも、狩猟・採集民族、つまり、縄文民族の王なのか。(この問題は、ずっと、私の心の中で、問うてきたが、謎のままである。)
 あるいは、母権民族の王ではなく、父権的民族の王、例えば、イスラエルの失われた十支族の王なのか。
 現時点での、作業仮説を言えば、前方後円墳の王(「天皇」とは、農耕民族と(母権的)遊牧民族と父権的遊牧民族、三民族の三重の王である。
 そして、排除されたのが、狩猟・採集の王である。それは、端的に、縄文的民族の王(「太陽神」・太極)である。言い換えると、個の王が排除されたのである。
 とまれ、三民族三重王としての「天皇」が権力・権威の中心となるが、思うに、好戦的な父権的民族がそれを利用するように日本国を支配するようになったのではないだろうか。それが、記紀、とりわけ、日本書紀に現われているのではないだろうか(撃ちてし止まん)。
 本来、母権的民族の王である「天皇」が父権的民族によって利用されたのではないだろうか。
 しかしながら、やはり、「天皇」は三民族三重王である。混淆的王である。
 とは言え、排除された縄文的民族の「王」が、根源的に日本人の精神の内に存しているのではないだろうか。
 そう、表向きは、三民族三重王とは言え、民衆は、そこに縄文的民族の王を見ていたのではないだろうか。
 つまり、四民族四重王としての「天皇」である。しかも、縄文的王が中心である。
 とまれ、以上の作業仮説からすると、前方後円墳の王である「天皇」はきわめて複合的な存在であり、思うに、東洋・アジアの統合的王と言えるのではないだろうか。
 簡単に論点を整理すると、前方後円墳の王は、農耕民族、母権的遊牧民族、父権的遊牧民族の三重の王である「天皇」であり、そのとき、縄文的民族の王は排除されている。しかしながら、民衆は縄文的王をそこに見い出しているのである。つまり、実質は四民族四重王であり、縄文的王主導のそれであるということである。
 今はここで留める。


参照:
夫余 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/夫余 - キャッシュ
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夫余. 出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』. 移動: 案内, 検索. 2世紀頃の東夷諸国と夫余の位置。 4世紀頃の東夷諸国と夫余の位置。 夫余(ふよ、拼音:Fūyú、旧字体:夫餘)は、現在の中国東北部満州)にかつて存在した民族およびその国家。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AB%E4%BD%99


縄文と古代文明を探求しよう! | 朝鮮半島前方後円墳があるのなんで?
www.jyoumon.com/blog/2008/10/000617.html - キャッシュ
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前方後円墳 - Wikipedia
ja.wikipedia.org/wiki/前方後円墳 - キャッシュ 類似ページ
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イスラエルの失われた十支族 | ミントの忙中閑あり
demosika.blog35.fc2.com/blog-entry-529.html - キャッシュ
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参考:
事実なら、許し難い外務省日米安保マフィアども 新ベンチャー革命 H.24/07/22
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/archive/2012/07/22


事実なら、許し難い外務省日米安保マフィアども:オスプレイ日本配備強行をけしかけている張本人だった?


ベンチャー革命  No.605 2012/7/22(日) 午後 3:11


1.オスプレイ日本配備を強行させているのは日本の外務省だった?

 2012 年7月22日の日曜日朝のテレ朝報道番組に、軍事評論家の神浦氏(注1)が登場し、超過激な発言をしました、それは『日本国民の強い反対にもかかわらず、米軍がオスプレイの日本配備を強行するのは、外務省がそのように米国政府にけしかけている可能性がある』という発言です。これが事実なら、日本の外務省はまさに米務省そのものということになります。

 なぜ、外務省がこのようにけしかけているかというと、もし、ここで米軍が日本国民の要求に屈したら、前例ができて、日本全国にて在日米軍撤退を要求する声が高まり、日米安保が危うくなるからだそうです。

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文殊菩薩(ブログ版)』