同一性について:自己・陽・凸iのもつ唯一絶対的同一性と直観・他者

正しい図は以下を見られたい。
http://ameblo.jp/neomanichaeism/entry-11298889775.html


同一性について:自己・陽・凸iのもつ唯一絶対的同一性と直観・他者・陰・凹iの絶対的多様性


テーマ:他者とは何か:Otherness


陽・凸iが自己であり、陰・凹iの他者と連続化すると、それは、自我になり、他者を同一性化(連続的同一性化)すると述べた。
 つまり、自我は同一性志向であるということである。しかしながら、陰・凹iは純粋悟性であるから、一種、同一性である。問題は複雑である。
 先に、陽・凸i=自己と陰・凹i=他者はそれぞれ、差異であると述べた。しかし、連続化において、前者は自我、後者は他我となる。それは、同一性である。
 また、陰・凹iを純粋悟性とするとき、それと差異との関係はどうなるのか問題である。
 今、作業仮説的に、陰・凹ik=他者=差異=純粋悟性とする。つまり、差異=純粋悟性的同一性ということになる。これは、一種、齟齬である。解明する必要がある。
 純粋悟性は言語と関わるのであるから、言語問題でもある。言語のもつ同一性(観念・概念)と他者=差異はどう関係するのかということになる。
 具体的に考えよう。ある他者Aを知覚したとしよう。それは、果たして、純粋悟性的知覚だろうか。それは、当然、違う。
 ある他者Aの知覚とは先ず、直観である。そう、直観が端的に、他者性、差異をもつと言える。
 では、直観を、無双PS原理ガウス平面の何処に位置させるべきであろうか。
 この場合、外的直観であるから、当然、光に関係する。そうすると、陰・凹i=他者ではないかということになる。
 そうならば、純粋悟性を陰・凹iとするのは問題となるのである。
 これをどう考えたらいいのか。確かに、直観は他者であり、差異である。しかし、純粋悟性は同一性(観念・概念)である。
 どうも、純粋悟性は自我に関係すると思われるのである。つまり、陽・凸iと関係する。
 やはり、連続的同一性において純粋悟性を捉えるべきように思われる。
 そう、やはり、自己が連続化して、自我となり、その自我のもつ同一性と直観が結びついて、純粋悟性が形成されるのではないのか。否、違うだろう。自我のもつ同一性こそが純粋悟性ではないのか。
 結局、従来の説明が正しいことになる。つまり、連続的同一性によって、直観・他者・差異が同一性化されるということである。
 問題は、純粋悟性=同一性は、自己(陰・凹i)に存するのか、それとも、自我に存するのか、である。
 連続的同一性とは、自己傾斜(自我化)に拠るのであり、そのとき、直観・他者・差異が同一性化されるのである。つまり、同一性は、元々、自己に存していたと考えられる。
 すると、さらに問題は、差異である自己(陽・凸i)が同一性であることである。
 これは、一見、矛盾・齟齬であるが、差異である自己の性質が同一性であるというように考えることができる。
 それに対して、直観・他者・差異は、端的に、差異、絶対的差異である。
 差異である自己(陽・凸i)が同一性であることの意味をさらに追求する必要がある。
 自己(陽・凸i)も差異、絶対的差異でありながら、同一性とはいかなることであるのか。
 思うに、これは、絶対的同一性と言えるのではないだろうか。あるいは、唯一性である。あるいは、唯一絶対性である。
 それは、それで確かに、差異、絶対的差異である。そのように、作業仮説しよう。
 結局、直観・他者・差異(陰・凹i)は絶対的多様性であり、自己・同一性(陽・凸i)は唯一絶対性であり、両者、真逆である。
 ここでジェンダー論を考えると、父権主義とは、自己・同一性(陽・凸i)が中心・支配化したものであると考えられる。一神教は正に、ここと合致する。
 母権主義であるが、それは、微妙である。一見、直観・他者・差異(陰・凹i)の傾斜と考えられるが、そうではなく、MPの太極性=陰陽均衡性=霊愛がコアになった存在様式と考えられる。
 この問題は、後ほど、詳述したい。
 以上、本件の問題は、いちおう、解決したので、ここで留める。後で再考したい。


追記:純粋悟性とは自己の同一性による他者の差異の認識であると言えよう。つまり、連続的同一性の「知性」である。


    <無双PS原理ガウス平面>

  陰・凹i(-i)・光子:「天」:他者:空間形式
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−1________MP________+1
無機物          |           有機体・生命体
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  陽・凸i(i)・重力子:「地」:自己:時間形式