D. H. ロレンスの「王冠」論はPS理論に酷似

D. H. ロレンスの「王冠」論はPS理論に酷似


テーマ:PS理論:プラトニック・シナジー理論


先に、Foreword to Sons and Loversの特異な三位一体論について言及したが、それよりも、The Crownの評論の方が、PS理論に近い。light とdarknessの衝突、そして、合流として、The Crown or The Holy Ghostが両者に超越的に生成するのである。
 問題はPS理論ではThe Crownは何になるかである。それは、media pointではないだろうか。media point は凸iと凹iの極であると同時に、極を超えているだろう。
 これは、極性、即非の問題である。端的に、即非がThe Crownだろう。先に第3のものが生じると言ったが、それも関係するが、一致はしないのではないだろうか。
 これは、凸i/凹i⇒凹ということなのか。media pointの方程式が必要なのではないだろうか。
 今はここで留める。


追記:「王冠」はMP1、つまり、虚軸上のmedia pointではないだろうか。ならば、凸i/凹iはMP1にあるということになろう。
 しかし、凸i/凹i=凹i/凸i⇒凹(-1)と表記する方が的確である。「王冠」とはロレンスは光と闇の対立を超越した絶対、永遠であると述べているのである。


追記2:「王冠」論から見ると、「天」の方向は光の方向だから、凸iの上昇方向であり、「地」の方向は闇の方向で凹iの下降方向となるので、先に指摘した「天」の方向は⇒凸(+1)で、「地」の方向は←凸というのは考え直さないといけない。
 とまれ、「王冠」論のようにすると、重力は当然、闇の方向であるが、では、反重力はどうなるのか。今のままでは、光と重なってしまい、不整合である。
 直観で言うと地・闇凹iから天・光凸iへと、コスモスの光とでもいうものが発せられるのである。もしそれがあるならば、コスモスの光が反重力になる可能性はある。
 それは、方向的に確かに、重力とは正反対であり、光の方向と同じである。しかしながら、それは、いわば、不可視の光である。いわば、dark rayである。そうならば、確かに、反重力としての力の可能性、そして、dark energyの可能性はある。
 とは言え、もしそうならば、逆に、反光があるはずである。しかしながら、宇宙においては、反重力、dark energyの方がはるかに強力であるということになる。
 とまれ、そうすると、ロレンスのdark sunは凹iの上昇するコスモスの光ということになるだろう。
 また、直観では、コスモスの光、不可視の光は超越性と結びついているのである。そう、コスモスは以前、第三象限であると言ったが、それを考えても、コスモスの光、不可視の光は第三象限から発しているということになる。
 思うに、簡単に考えると、第三象限と凹iは隣接しているのであるから、両者が一如的であるのは当然かもしれない。
 後で整理したい。
 


D. H. ロレンスのカウンター三位一体論とPS理論


テーマ:PS理論:プラトニック・シナジー理論


ロレンスはSons and loversの序言で、ヨハネ福音書の冒頭の言葉を転倒させた。言葉Wordが身体Fleshになったのではなく、身体が言葉になったと変更(いわば、換骨奪胎)した。そして、身体が「父」であり、言葉が「子」(キリスト)である。また、「父」は「母」でもあると言っているのである。
 そして、身体Fleshはa formless primal unindividuated source of being or lifeということである。言葉はそれから生まれた独一的な個である。
 閃いたのは、身体=「父」は凹(-1)であり、言葉=「子」は陰陽ではないかということである。しかし、今、それは、光凸i(+i)と見た方がいいのではないかと思う。
 ロレンスの発想から言うと、身体=「父」は未分化的根源で、それは、凹(-1)に関係するだろう。そして、言葉=「子」は分節する凸i(+i)にふさわしいだろう。
 そして、大局的に見ると、「父」(=「母」)と「子」の関係は、第三象限と第一象限の関係になるように思われる。
 ロレンスがdark Godやdark sunと呼んだものは、やはり、第三象限に属すると言えよう。そして、彼が批判したキリスト教や近代世界とは第一象限を指していると言えよう。
 ここで宇宙力学の問題に触れると、dark matterやdark energyはやはり第三象限に帰属し、可視の世界、光が照らす物質の世界は第一象限に帰属すると考えられる。
 今はここで留める。

参考:Foreword to Sons and Loversの冒頭を引用:

John, the beloved disciple, says, 'The Word was made Flesh.' But why should he turn things round? The women simply go on bearing talkative sons, as an answer. 'The Flesh was made Word.'
 途中。



Sons and Lovers: Cambridge Lawrence Edition (Classic, 20th-Century, Penguin): Lawrence, D. H.

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Sons and Lovers: Cambridge Lawrence Edition (Classic, 20th-Century, Penguin)
(ISBN: 0140188320 / 0-14-018832-0 )
Lawrence, D. H.

* Bookseller: C-books.co.uk (Lowestoft, Suffolk, ., United Kingdom)

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