意識と電磁波または光との関係:視覚器官としてのmedia point:発光

意識と電磁波または光との関係:視覚器官としてのmedia point:発光器官と感光器官


これは、感覚器官の形成の問題に関係する。ゲーテは、光が視覚器官を形成したと述べている。PS理論的に言えば、凸iと凹iとの極性が視覚器官であり、それは、本来、内的視覚器官であるが、それが共振化して、外的視覚器官になったということではないだろうか。つまり、Media Pointの垂直性が内的視覚器官であり、水平性が外的視覚器官と考えられよう。そう、Media Pointは単に視覚器官だけでなく、他の感覚器官をも意味すると考えることができよう。とまれ、視覚器官のことに限定すると、理論的には、視覚器官は単に、感光器官だけではなく、発光器官のように思えるのである。これは、瞑想や夢を考えればいいだろう。明らかに、外光のないところでも、「視覚」がはたらくからである。つまり、内光を発すると考えられる。つまり、視覚器官とは、光を感受する器官であり、且つ、光を生産する器官であるということになるのではないだろうか。
 この両面性は、凸iが能動性をもち、凹iが受動性をもつことと関係するように思われる。この極性が発光と感光を生起させると考えられる。
 ここで本題に入ると、Media Point的感覚意識が即ち、自己意識になると考えられる。しかしながら、動物の視覚器官についてはこのことはあてはまらないはずである。なぜなら、自己意識は人類だけがもつ精神的能力であると考えられるからである。
 私は自己意識の主体は凸iであると考えている。シュタイナーの説くichは、これではないかと既述した。ならば、動物の視覚器官はどう説明できるのか。それは、凸iがない視覚器官である。つまり、凹iだけではないだろうか。これは、感光するだけの視覚器官ではないだろうか。
 そのように作業仮説すると、これまであいまいにしか説明することができなかった、シュタイナー精神学のアストラル体(感情、欲望、情動、衝動等)が説明できるように思う。少し説明すると、シュタイナーは、人体を四重体と捉えている。即ち、自己体ich(自我と邦訳されているが、私は自己体と訳す)、アストラル体(動物がもつ体)、エーテル体(気的身体であり、植物の体である)、物質体(鉱物体)の四重体である。
 そうすると、アストラル体は凹iとすると整合性が生まれることになるので、そう作業仮説しておく。つまり、自己体は凸iであり、アストラル体は凹iであり、両者の共立(極立)が根源にあることになる。
しかしながら、男性の場合、凸iに傾斜していて、両者の均衡・調和が欠落していると考えられる。つまり、凸iが凹iを抑圧する志向があるのである。それに対して、女性は本来は、両者のバランス機能があると私は考えている。俗に、男性は頭で考えて、女性は子宮で考えると言われるが、それは、このことを意味すると言えよう。頭は凸iであり、子宮は凹iであるからである。(プラトンのコーラとは、凹iと説明できるかもしれない。これまでは、Media Pointとして捉えてきたが。どうも、受容的な器を意味しているから、凹iの方が適切であろう。)
ついでに、一神教のことを考えると、それは、凸iが凹iを絶対的に否定した様態と説明できよう。つまり、凸iが「父」である。そして、子宮の凹iを否定したのである。創造、生産とは、Media Pointが母胎となっているのであり、それは、神話学的には、大女神が象徴していたと考えられるが、それを唯一神=「父」が「母」を否定して、簒奪したと考えられる。だから、旧約聖書は二重性をもっているのである。創造には、「母」が必要であるが、それを否定するようにして、奪ったのである。以前述べたが、旧約には、ヤハウェ以外にエローヒームが存するであり、これが、おそらく、「母」であると考えられる。
さらについでに、神々について考えると、それは、やはり、「母」であると考えられよう。差異共立である「母」とは、正に、差異であることで、多様な様相を帯びると考えられるのである。初めは、無分割の一であり、次に、二分割、三分割(三一体、トライアド、三女神)、四分割、五分割、六分割、七分割(神代7代)、等々が生起して、森羅万象を産出すると考えられる。正に、八百万の神々が生まれるのである。(マイナス1として、独一神が考えられる。それは、国常立尊かもしれない。検討問題である。)
また、以前、位階的スペクトルについて述べたが、分割はこの側面をもつのではないだろうか。色彩で言えば、振動数の違いである。思うに、シュタイナーの説く霊的ヒエラルキアの存在とは、振動的位階的スペクラルで説明できるかもしれない。言い換えると、Media Pointは霊的位階的エネルギーをもつということになるだろう。それは多様な霊的位階的存在である。このように考えると、以前、霊的ヒエラルキアガウス平面に直交するZ軸に布置しようとしたが、それは必要がなくなる。ガウス平面で十分となる。結局、天使、精霊、妖精等はこれで説明ができることになる。
 そうすると、Media Pointとは、根源的コスモスである。あるいは、トランス・コスモスである。
 最後に課題として、球の問題を提起しておきたい。ガウス平面上の円から、球がどう発生するのかという問題である。