マイナス1と個・差異

マイナス1と個・差異


テーマ:検討問題:思考実験・仮説・試論・備忘録


先に、マイナス1の一如・一体性の超越性においては、個・差異がなくなると述べたが、疑問に思えるので、検討したい。
 思えば、既述したが、昨年の夏の「川」と「わたし」の一如体験を考察すべきである。そのとき、「川」は「川」の個・差異があり、「わたし」は「わたし」の個・差異があったのであり、個・差異でありつつ、一如・一体であるという体験なのである。だから、個・差異は共立的に一如・一体的であると言えよう。
 共振の場合、個・差異(+i、-i)が⇒+1で、プラス1の同一性(物質)へと転化してしまうのである。すなわち、「わたし」は「わたし」であり、「川」は「川」であり、両者は別個の物質である、という物質現象になると考えられる。そこには、起点の個・差異性が消失しているのである。つまり、虚数的差異性が排除されるのである。
 ということで、マイナス1の超越性においても、いわば、差異一如、差異一体という様態で、個・差異は存すると考えられるのである。
 もっとも、最初期のマイナス1においては、その点では疑問がある。
 思うに、

  • 1=(+i)#(-i) 

(但し、#は仮に商を意味する記号とする)がマイナス1の超越界において成立していると考えることはできるだろう。
 精確に表記するなら、-1⇔(+i)#(-i) であろうか。ここでは、マイナス1の超越的存在において、差異極性が常時生成消滅していると考えられる。
 後で更に追究したい。