Kaisetsu氏の「コンサバティブ・ラディカル」という新政治概念

Kaisetsu氏の「コンサバティブ・ラディカル」という新政治概念


テーマ:傀儡ペテン売亡国独裁主義国家癌民主党政権


以下、Kaisetsu氏の現代日本政治分析は透徹したものであり、現代日本政治の流れが明瞭である。
 ラディカルとリベラルの根本的差異の説明が意義深い。これまでの考察から言えば、ラディカルとは、差異主義/母権主義であり、リベラルとは、同一性主義/父権主義である。Kaisetsu氏の言葉では、直観主義と理想主義である。
 思えば、私はイメージから言語観念が生まれた、常々思ってきた。それから言えば、この区別は納得できるものである。
 また、これは、カント哲学批判になるのである。カント哲学は直観主義と同一性主義(悟性主義)の折衷の理性主義である。
 しかし、「理性」とは、直観・直感に基づくものである。言語主義的な同一性主義(悟性)が主導すると、「理性」は「汚染」されて、直観・直感が混濁するのである。
 だから、ポスト・モダンとは、ヘーゲル的であり、且つ、カント的である。
 直観・直感の「清々しい」哲学を説いたのは誰であろうか。これは、芸術家(美術、音楽、文学、他)が表現したのである。直感で言えば、老子であり、シェリングである。


所謂、「ネット右派」は、「コンサバティブ・ラディカル( Conservative radical)」


所謂、コンサバティブとは、理想論よりも現実論、将来の利益よりも現在の利益、理論よりも直観を重視する思考であり、所謂、ネット右派は、このコンサバティブに入る。

 所謂、リベラルとは、現実よりも理想を、現在の利益よりも将来の利益を、直感よりも理論を重視する思考であり、所謂、「サヨク」が、この分類に入る。


 所謂、サヨクは、つい最近まで、野党であり、反体制派であったために、現状を打破することを自己主張の中心とし、将来の幸福を約束することで大衆を操作し、緻密な理論によって合理性を確保する手法を用いてきた。

 一方、右派は、既存体制の支持者であり、現状を肯定することで大衆に安心感を情操し、直観的な意思伝達によって政権への支持を確保してきた。

 ところが、トロツキズムを理論の基礎におくネオ・リベ勢力が、深く既存勢力の中に入り込み、右派の牙城である体制内部に、現状打破のスローガンを持ち込み、保守主義の中に、「現実よりも理想を、現在の利益よりも将来の利益を、直感よりも理論を重視する」手法で、大衆操作をする勢力が頭角を表した。日本では、小泉純一郎である。

 このコンテキストから、この新しい集団を、「New Liberal」と呼ぶことは正確である。

『海舌』 the Sea Tongue by Kaisetsu