dark sun(不可視の太陽)とは何か:そして、重力問題

dark sun(不可視の太陽)とは何か:そして、重力問題


テーマ:メディア・ポイントMedia Point


D.H.ロレンスのdark sunを黒い太陽と訳すことが普通だが、私は、darkを隠れた、目に見えないの意味にとって、不可視の太陽と考えるということは以前述べた。
 重力問題を考えてメディア・ポイントの差異潜在界の重要性が確認されたが、dark sunとは、メディア・ポイント世界ではないかと思ったのである。確かに、陽光の源泉としてM.P.があるだろう。それは、不可視の太陽と呼べよう。
 ところで、重力について、精緻に考える必要がある。重力子(グラヴィトン)があるなら、粒子であり、波である。重力場があるのである。いったい、重力子の速度はどれくらいなのか。これは、大きな問題だろう。例えば、月の重力は地球にどれくらいの時間がかかって伝わるのか。
 また、質量と重力の関係であるが、万有引力の公式は、

F = G m1m2 / R2

である。質量と質量との積が気になるのである。E=mc^2をm1とm2の場合にすると、E1=m1c^2、E2=m2c^2だから、m1=E1/c^2、m2=E2/c^2である。故に、

F=GE1/c^2・E2/c^2÷R^2=GE1E2/c^4・R^2

となる。結局、物質のエネルギーの積に比例するのである。
 とまれ、ここで、同一性化と重力が関係すると仮定しよう。そして、潜在化する差異がある。つまり、同一性重力があるとするのである。そして、差異的超重力があるのではないだろうか。あるいは、超重力子である。超重力子は、高次元に通じるだろう。
 思うに、光も重力もM.P.においては、超越化して、高次元的様態を帯びるのではないだろうか。また、無重力状態とは、M.P.状態を発生させるのではないだろうか。宇宙飛行士、若田光一氏は、無重力状態を経験して、「われわれの存在する世界は、目に見えているものだけではないという感覚」を感じたというが、これが、メディア・ポイント経験であり、超重力子的高次元体験ではないだろうか。
 メディア・ポイント・エクスペリエンスは、高次元体験である。ヘルダリンのような詩人は、高次元体験をしているのである。いわゆる、神秘主義も一種高次元体験ではないだろうか。
 後で、精緻に考えて、整理したい。