構築/脱構築原力作用とヌース理論の双対性

後で、再検討したいが、奇数回の1/4回転が構築作用で、偶数回の1/4回転は「脱構築」作用と述べたが、それでいいのだろうかという疑問が浮かんだ。例えば、奇数回も、偶数回も、つまり、すべての1/4回転は、構築作用ではないのか。では、「脱構築」作用、私がマイナス・エネルギーと言ったものは、どういう力学をもつのか。
 ヌース理論は、双対性という概念が中心的概念となっていて、それが、いわば、全体を貫いていると言えるだろう。これは、物理学で言えば、作用・反作用の力学とほぼ相当しよう。この考え方を適用すれば、+1/4回転と−1/4回転があることになる。つまり、+1/4回転は、作用として、自然数倍展開していくし、−1/4回転は、反作用として、平行して、自然数倍展開していくことになるだろう。そして、+1/4回転の展開が構築作用であり、−1/4回転が「脱構築」作用である。つまり、すべての、構築作用に対して、「脱構築」作用が作動するということである。ヌース理論では、NOOS/NOSと NOOS★/NOS★との双対性ということになるだろう。
 以上の考えによれば、構築作用は、同一性構造によって、現象界・近代主義を形成する。また、これは、ユダヤキリスト教を形成し、西洋文明を形成する。それに対する「脱構築」作用が働くのであるが、それは、ポスト・構築作用として作動するのではないだろうか。初めに、構築作用があり、その後、「脱構築」作用が生起するのではないか。それとも、同時生起なのか。そうならば、現象界は発生しないと思う。初めに、構築作用、+エネルギーの作用があり、その後、「脱構築」作用、−エネルギーが発生するのだと思われるのである。もっとも、正確に言えば、エネルギーではなくて、《イデア》力、虚力であるが。これを原力と言おう、とりあえず。だから、+原力と−原力の双対性があるということになるだろう。 

尚、以上は、以下の追記を独立させたものである。
http://ameblo.jp/renshi/entry-10010479618.html